じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] とっとり花回廊で見かけたミツマタの花。ミツマタは、2001年3月25日に京都府立植物園で見たのが最初だった。ところが、その時の看板は「アカノナミツマク」と記されており、けったいな名前やなあと思ったものだ。その後、掲示板で、「アカハナミツマタ」という文字の一部がはげ落ちて「アカノナミツマク」のように見えていたのだということが分かった次第。ネットで検索すると、ミツマタには、赤花と黄花があるようだ。ということはこの写真も、「アカノナミツマク」か?


4月19日(火)

【ちょっと思ったこと】

新法王は何語?

 各種報道によれば、ヨハネ・パウロ二世の次のローマ法王に、ドイツ出身のラッツィンガー枢機卿が選ばれ、第二百六十五代の法王、ベネディクト十六世が誕生した。「コンクラーベ=根比べ?」というぐらいで決定まで何週間もかかるのかと思っていたが、わずか2日目で決定。20世紀以降では最短記録だとか。

 ところで、20日朝6時台のニュースで新法王の第一声が流されていたが、ドイツ出身といってもドイツ語ではなく、スペイン語で喋っておられるように聞こえた。いや?あれがイタリア語なのだろうか、それともラテン語? 





絶対に当たる予言

 4月16日の日記で、TBS系「「島田検定!国民的潜在能力テスト」という番組を視たと書いた。但し実際に視たのは5問目までであった。その後、問題サイトから、残りの質問にチャレンジしていたところ、12番目に面白い問題が出題されていることに気づいた。要するに、天才詐欺師はどうやって、予想を的中させて投資家から大金を騙し取ることに成功したのかとういう内容。正解は、こちらをご覧いただきたい。

 元の問題では、200人のうち50人を信用させることができたとなっているが、果たして、2回連続的中程度で投資家が大金をつぎ込むようになるかどうかは疑問である。しかし、同じようなトリックで、「結果的に残ったごく一部の人」だけを信用させることは可能かと思う。

 例えば、ランダムに選んだ3650人に対して、毎日10人ずつ(10人×365日=3650人)、「私は予言者です。一週間後のX月Y日に日本国内で大きな地震が起こるでしょう」という葉書を送り続けたとする。そのさい、毎日、違う名前を名乗っておいたほうがよい。

 地震国ニッポンのことである。一年に一度くらいは、日本のどこかで本当に大地震が起こる。そうすると、一週間前に葉書を受け取った人たちは、葉書の送り主がホンモノの予言者であると思い込んでしまう。ひょっとすると、自分のことを占ってくれという依頼も寄せるかもしれない。

 同じ手口は、街角の占いでも使える。1回目の相談は無料ということにして、たくさんの人を呼び込む。型どおりに手相などを拝見するが、どの人に対しても「あなたは、これから2週間以内に、こんなことありえないって驚くほど素敵な幸運に恵まれるでしょう」と占ってやる。それが当たる人は実際には1000人に1人かもしれない。しかし当たった人は確実にその占い師のファンになるであろう。

 さらに、血液型予測で人を騙すこともできるかもしれない。その人の行動を観察した振りをして、「あなたは間違いなくA型です」と自信ありげに言う。日本人のA型者はおよそ4割なので、当たる確率は4割ということになる。つまり、来談者の4割を「なんでそんなこと分かるの!?」という気持ちにさせることが可能である。

 要するに、特定の人相手ではなく、誰でもよい100人を騙そうと思った時には、1000人あるいは1万人相手に、個別に予言してやればいいのである。たまたま予言が当たったという人にとっては100%の的中率、分母が大きいことさえバレなければカリスマ占い師になれるのである。

 余談だが、絶対に当たる予言というのは存在するだろうか。確率現象としては考えにくいが、日本語の言葉あそびのレベルであれば、以下のような「100%当たる予言」を考えつくことができる。これは2005年2月25日の日記書き日記にヒントを得たもの。
  • 西暦3000年、人類は滅びていない。
  • 50年後、あなたは死んでいない。
  • この探検のあと、あなたはライオンに食われていない。
などなど。しかし、こんなような例を挙げて「絶対に当たります」と言っている占い師のところには誰も相談に来ないであろう。