じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

10月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
[今日の写真]  フジバカマ。毎年フジバカマの写真を掲載していたが、元の株は病気にかかって殆ど枯れてしまった。写真は、やや離れた場所で実生から育った二代目。


10月23日(土)

【ちょっと思ったこと】

台風の次は地震災害

 夕食時にテレビのスイッチを入れたら、新潟の大地震の第一報が入ってきた。合計3回も震度6強の地震があり、最初の地震に関する「津波の恐れ無し」の字幕と、次の地震の「念のため津波に注意してください」の字幕が重なったりして、当初は報道の側にもかなり混乱があった。

 台風と地震とどちらが怖いかと言われれば、私は即座に「地震だ」と答える。

 台風の場合は、どんなに超大型であれ、猛烈な強さであれ、24時間前ぐらいになれば、どのあたりをいつ頃通るか、だいたいの予想ができる。また、過ぎ去れば、もうこれで大丈夫という安心が生まれる。もちろん、今回の23号台風災害のように、予想をはるかに上回る洪水に見舞われることも無いとは言えないが、たいがいのケースでは、事前に自主避難したり、旅行を見合わせるなど、能動的な対処が可能である。

 いっぽう、大地震の場合はそういうわけにいかない。何の前触れもなく突然やってくる。起こった後でも数日間は、いつ大きな余震が来るか怯えなければならない。また、今回の場合もまさにそうだが、最初のうちは、どこでどういう被害があったのかが全くつかめない。どうすればよいのか、これからどうなるのかがさっぱり分からないという不安に陥る。

 台風も大地震も、自然災害としては最大級の恐怖である。しかし、予測可能性、対処可能性という点で両者は大きく異なっている。台風がもたらすのは恐怖のみ。大地震は、恐怖と同時に最大級の不安をもたらす。