じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] [今日の写真] ポトシはユネスコの世界文化遺産にも登録されている、歴史の古い町である。4100メートル前後の高所にあるが、今回のツアーの参加者の場合は、すでに高所に馴化しており、早足で名所を駆けめぐった。異国情緒たっぷりの街並みは申し分ないのだが、ミニバスの大半は、日本製の中古車であり、日本人にとってはまことに奇妙な光景が展開する。中には、車体に日本語の文字がそのまま残っているマイクロバスまであった。写真右のクリーム色のバスは「かわはらいづみ幼稚園 いづみ号」と書かれ、幼児バスの表示まで残っていた。写真右端の別の車は「ダンススクール ダンシングパブ Shall we Dance?」。その下は「エムの ハン ハント...」と書かれてあるようだが、ペンキが一部剥げ落ちていて意味不明。


9月19日(日)

【ちょっと思ったこと】

「遅延中継」はハイビジョンだけではなかった

 昨日の日記で、ハイビジョンは「生中継」ではなくて「遅延中継」であった、と書いたが、遅延があるのは、衛星放送全般のようだ。19日の昼に、「のど自慢」をNHK総合とBS-2で比較したところ、BS-2のほうがやはり数秒遅れており、歌手がNHK総合のほうで「ありがとうございました」と言うと、こだまのように遅れてBS-2のほうで「ありがとうございました」と言うのを確認できた。

 地上波に比べて衛星放送の中継が遅延するのはなぜだろうか。いくら遠くに通信衛星があるからといって、電波の送受信が1秒以上余計にかかるとは考えにくい。中継機器の特性、あるいはコード変換のために時間がかかるためだろうか。

 このほか、文字データ放送受信機能も使えることが分かった。文字ニュースや、郵便番号入力で登録することにより特定地域の天気予報を表示でいるようだが、インターネット利用者から見れば全然大したことないという感じ。また、義父母はその機能があることさえ知らず、全く利用していなかった。

 昨日の日記にも書いたが、ハイビジョンの精細な画像は確かに素晴らしい。このほか、ケーブルテレビやネット経由で莫大な数のチャンネルが提供され、また、町中のレンタルビデオ屋にも大勢の人が集まる。ヘタをすれば一日中、映像漬けになってしまいそうだ。

 もっともこれで老後が充実してくるかどうかは分からない。少なくとも私自身は、現実世界への能動的働きかけを重視した生活を送っていきたいと思う。




寿命を延ばす方法

 テレビ番組ネタばかりになってしまったが、19日21時からNHKスペシャル「老化に挑む(2)寿命はもっと延びる」を視た。

 老化には個体差があるが、適度にジョギングとか筋力トレーニングを続け、かつ、基礎代謝に見合ったダイエットに心がければ、誰でもある程度は長生きできるかもしれないという内容であった。

 番組では、日野原重明医師のほか、100歳以上で今なお元気に活躍されている三浦敬三氏、踊りの師匠、海外の長寿者などの「長寿の秘訣」が紹介されていたが、うーむ、どうかなあ、いくら長寿者が増えたと言っても、ああいう人たちは稀少な存在。オリンピックの金メダリストから苦労話を伺ったからといって誰でも金メダルを取れるようになるわけでないのと同様、超高齢者の秘訣を学ぶことで、我々凡人がどこまで寿命を延ばせるようになるかどうか、疑わしいように思う。

 長寿の秘訣としてほぼ実証されているのは、カロリーを取りすぎないということらしい。これは私自身には一番当てはまる警告なんだが、現実には実践はなかなか難しい。

 番組では、アカゲザルを2群に分けて、通常の量の餌を与えた条件と、(栄養素は十分に満たしつつ)カロリーだけを制限するという条件でどちらが長生きするかという実験が行われていることも紹介されていたが、あんな狭いケージで、個別に隔離されて長生きしても、サルにとって生きがいになるとは到底思えない。サルはサルなりに、大自然と関わりながら群れの中で生活するのが一番。木から落ちて死んだり、抗争に敗れて群れから追い出されることもあるだろうが、やはり野生は捨てがたい。

 人間の場合も同様であり、まずは、人間らしい生活環境を整えた上で、可能な範囲で寿命を延ばす努力をするというほうが、結果的に短命でも充実した人生になるように思う。