じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 　8月1日の6時半すぎ、NHK総合テレビで「1000万人ラジオ体操・みんなの体操祭中央大会〜大阪・長居スタジアムから中継〜」が始まった。他人が体操しているのを見ても面白くないのでチャンネルをNHK教育に変えたら、なっなんと、こちらでも「テレビ体操」が始まっており、同じ時間帯に、異なるスタッフによる「ラジオ体操」がNHK総合とNHK教育から同時に放送されることになった。写真は、我が家のテレビ画像キャプチャ機能を利用して、2局の放送内容を画面に同時表示したもの。左がNHK総合、右がNHK教育。どっちのほうが視聴率が高かったのだろうか。

　余談だが、7月31日の昼にも、全く同じ時刻に、同じタレントのお顔が2つの局から流されるという珍現象が起こった。そのタレントとは、NHK「バラエティー生活笑百科」とOHK（KTV系）の「快傑えみちゃんねる」に「同時出演」された上沼恵美子さん。こちらは、たぶん、ローカル局の放送時間が、土曜昼に設定されたために偶然競合したものと思われる。


7月31日（土）
【ちょっと思ったこと】

台風10号、岡山では恵みの雨

　台風10号が、高知県、さらに広島県に上陸し、岡山でも31日午後から時折強い雨が降るようになった。もっとも、これまでのところは、植物にとっての「恵みの雨」という感じが強い。

　岡山では、7月に入ってから殆ど雨が降らず、7月1日から7月30日までの合計雨量はわずか14.5ミリ。大学構内の花壇では、比較的丈夫な多年草も枯れかけるほどであった。この瀕死の状態の時に、台風10号のおかげで、7月31日には26ミリ、8月1日は、午前8時までで51.5ミリと、これまで1カ月の合計をはるかに上回る雨量を記録している。これで少なくとも8月中旬までは水不足の心配はなさそうだ。

　もっとも、台風が長時間居座ったことで、土日に予定されていた、各種花火大会や踊りなど、種々のイベントが中止を余儀なくされたようである。植物には恵みの雨であったが、関係業者の落胆は深刻ではないかと思う。なお、31日午後に近くの桃畑まで桃を買いにいったが、その農家では今年はすでに収穫が終わっており台風の影響はないとのことだった。

【思ったこと】
_40731（土）［心理］血液型差別番組を考える(4)「血液型」抜きのホムクルと「ちびくろさんぽ」

　夕食後、テレビで

●「晴れ」、「横浜」、「射的」、「加藤茶」、．．に共通してアルのは何か

といったクイズ番組をやっていたので、しばらく面白がって視ていたが、しばらくたって、じつはこれは、私がたびたびクレームをつけてきた「ホムクル」であったことに気づく。

　この日の番組内容は、並べ方（信号や、交通標識の左右の位置）の正誤を瞬時に判断するクイズや、すべての部屋を1回だけ通り最後に出口から出なければならないという一筆書き迷路における裏技（←入口は部屋ではないので2回通ってもよい）など、一部、使い古しながら面白い問題が多かったように思えたが、何と言っても注目すべきことは、私が視ていた限りでは「血液型」が一言も登場しなかった点である。

　「血液型差別番組」という批判を受けて制作方針を変えたのかと思ったが、ネットで今後の放送予定などチェックすると必ずしも、方針を改めたわけではないようだ。たまには趣向を変える、という程度であろうか。

　ところで、このことでふと思ったのだが、このホムクルで、「血液型」を扱った時と、「血液型」が全く登場しない内容にした時で、視聴者が行う「面白さ評価」に全く違いが無かったとしたら、この番組は、必ずしも「血液型」ネタで維持されているわけではないという証拠が得られたことになる。

　じつは、このロジックは、「ちびくろさんぽ」問題として、結構知られた議論にもつながる。この議論は、信州大学の守一雄氏（またの名を「森まりも」という）のHPに詳しく紹介されていると思ったが、8月1日朝の時点では該当サイトにアクセスできなかった。Googleで検索したところでは、ウェブで読めるいろんな意見や資料のリンク集に種々の情報がリンクされているので、とりあえずはそちらを参照されたい。

　元の問題に戻るが、ホムクルで「血液型」を取り上げた時とそうでない時で、仮に「面白さ評価」に全く違いが無かったとしても、「血液型」ネタが視聴率維持に全く無意味であるとは断言できない。時たま取り上げることが視聴行動を強化しているかもしれないし（＝部分強化効果）、TV番組欄の「血液型」という見出しにひかれてチャンネルを合わせる一見さんも居るかもしれないからだ。

　それと、血液型差別を助長する恐れのある不確かな情報をまことしやかに紹介すること自体は、番組視聴率への効果がどうあれ、別に議論されなければならない問題である。

　じつは、「ちびくろサンボ」の黒人少年を黒い犬に置き換えた「ちびくろさんぽ」にも同じ問題がある。あの絵本の面白さ自体は人種差別とは無関係であるかもしれないが、だからと言って、原作の「サンボ」を読んだ子どもが、黒人にたいしてステレオタイプな見方を絶対に持たないという保証はない。