じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] [今日の写真] 昨日の日記で気になる花の名前を教えてほしいと書いたところ2名の方から情報をいただき、「とうごま (蓖麻、唐胡麻)」であることが判明した。どうもありがとうございました。この「トウゴマ(ヒマ)」は、3年前の夏、カシュガルの庭園でも見たことがあった(写真左)。写真右は、昨年11月、吹屋ふるさと村ベンガラ館で撮影したもの。


7月22日(木)

【ちょっと思ったこと】

東京地下鉄の裏技

 夕食時に、TVチャンピオン「夏休みおでかけマップ!東京地下鉄レジャー王選手権」を視た。私が子どものころは、地下鉄と言えば渋谷と浅草を結ぶ銀座線一本のみ。今では、いったい何本路線があるのか、いくつの駅があるのかさえ分からなくなった。

 今回の番組によれば、地下鉄の駅が一番多いのは港区。私は新宿区だと思っていたが、確か、港区が24、新宿区が22でそれほど大差はなかった。ラッシュ時の運行頻度が一番多いのは丸の内線で、1分50秒に1回。じっさい、こちらのサイトで新宿駅発池袋方面行きの時刻表をチェックしてみると、最頻時は、1〜2分刻みで発車していることが分かる。

 番組で面白いと思ったのは、路線図だけでは分からないような裏技である。例えば、千代田線の湯島駅と銀座線の上野広小路駅は、路線図では全く繋がりがないように表示されているが、こちらの地図を見れば分かるようにせいぜい200メートルしか離れていない。また、上野動物園に一番近い駅は、千代田線の根津駅で徒歩5分(池之端門経由)、上野駅から表門に向かうよりも坂道が少なくて楽らしい。

 裏技というほどではないが、私も都心での「意外な」近道をいくつか知っている。例えば、銀座線経由で新幹線(東京駅)に乗る場合は、ヘタに丸の内線に乗り換えるよりは、京橋で降りて八重洲口に向かったほうが早い。yahoo地図などを眺めていると、地下通路内の階段を上り下りするよりも地上に出た方が便利という「裏技」は他にもいっぱいありそうだ。



同時多発テロを防げなかった11回目の機会

 各種報道によれば、9.11同時多発テロを防げなかった理由を探ってきた米国の独立調査委員会は22日、最終報告書をまとめた。その中では、情報機関の縦割りの弊害から、事件を防ぐ機会を10回も逃したと結論づけ、テロ情報を一元化して扱う閣僚ポストを新設するよう提言しているという。

 しかし、9.11に限って言えば、私は、あれを防ぐ11回目の機会があったと考えている。それは、

客室と操縦室の間を完全に仕切り、着陸時以外は絶対に通れないようにする

という対策であった。あの事件はテロリストが操縦席を乗っ取ることによって引き起こされた。テロリストたちが機内でどのように暴れようとも、操縦室に入れなければ決して事件は起こらなかったのである。

 前にもこの日記で疑問を呈したことが、そもそも飛行中に、操縦室と客室の間を人が通る必要ってあるのだろうか。国際線などの長時間の飛行の時は、パイロットがトイレに行くとき、あるいは食事を運ぶ必要などが考えられるが、それならば、パイロット専用の簡易トイレ、あるいは、食事用トレイだけを手渡しできるような小窓を用意しておけばそれで済むこと。また、飛行機の改修工事が終わるまでは、当面、ドアを開ける必要がある時だけ、乗務員がドアの周りでピケをはるということも可能である。

 テロを防ぐための根源的な対策、あるいは、テロ組織根絶のための対策は種々ありうると思うが、とにかく、操縦室に入ることが物理的に不可能であれば、あの種のテロ(あるいはハイジャック)は起こりえない。空港で、ひげ剃りや糸切りハサミなどの持ち込みに気を遣う必要もなくなる。

7/23追記]
hedgehog様より、乗客30人が操縦室立ち入り 全日空チャーター機というニュースを教えていただいた。なんだ、あのドアって、お得意様を操縦室に案内するためにあったのか。
【思ったこと】
_40722(木)[心理]「活きる」ための心理学(11)クイズで学ぶ(3)

 自治体主催の生涯学習講座の出講3回目(7月17日実施)、「物事を多面的に捉える力を磨く」のメモの続き。

 「文章クイズ」の第五問は、ちょっと休憩、を目的とした脱線であった。これは、Web日記からの引用、第六問と第七問は主観的確率判断に関するものであった。
  • 第五問
    悲しきサラリーマンさんの4/30付け日記より出題。けっこう「正解者」が多かった。

  • 第六問:病院問題
    ある町には、大きい病院と小さい病院がある。大きい病院では毎日約45人の赤ちゃんが生まれ、小さい病院では毎日約15人の赤ちゃんが生まれる。
    どちらの病院でも、1日に生まれた赤ちゃんのうち60%以上が男の子の日を記録しておくことにした。
    記録された日数は、どちらの病院で多いか?
    正解は「小さい病院」なのだが、「どちらも同じ」と答えた受講生が半分以上だった。血液型性格判断のトリックでもありがちなことだが、「サンプルが小さいと比率が偏りやすい」ということは直感的には分かりにくいようだ。

  • 第七問:ベイズの公式の問題
    ある臨床検査は、病人に対しては98%の確率で陽性反応を示すが、正常人に対しても5%の確率で陽性を示す。別個の情報として、この病気になる確率は1%であるという。  さて、病院を訪れた1人に、この検査を実施したところ陽性反応が出た。この人が真にこの病気に罹っている確率はどのくらいか?
    正解は16.53%であるが、多い目に見積もった人が多かった。


 講義の後半は、もっぱらクリティカルシンキングの紹介であった。次回に続く。