じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] ヘメロカリス。ヘメロカリスと呼ばれる花には、ノカンゾウ、ヤブカンゾウ、ハマカンゾウがあるが、写真にあるものは品種不明。


6月20日(日)

【ちょっと思ったこと】

台風がやってくる

 台風6号が21日午前中に岡山を通過するらしい。6時の時点ですでに暴風警報が発令され、小中高校は休校となる見込みだ。

 私の方は10時20分から授業が予定されている。大学の場合、暴風警報が出ているからといって休講にしなければならないという規定は無く、現時点では予定通り開講したいと思っている。もっとも、なかには、高松から瀬戸大橋線経由で通っている学生もいる。瀬戸大橋は電車も自動車もすでに通行止めとなっているので、別途、補講をする必要がありそうだ。

 自然災害が少ないこともあって、岡山県民の防災意識は他県に比べるといまいちという感じだ。夕食後の散歩時にあたりの様子に注意してみたが、店先に無造作に箱を積み重ねているところもあるし、農場のビニールハウスはそのままになっていた。風速20メートルもの風が吹いたらどうなるんだろうかと思う。そのほか、収穫間近い桃の被害が心配である。

 このままの予想進路を辿った場合、どうやら台風の目が岡山市付近を通過することになる。そうなれば、台風の目を体験するのは、狩野川台風以来、人生二度目ということになる。

【思ったこと】
_40620(日)[教育]読書感想文の書き方

 月曜日の基礎科目Iという分担授業で、「リポートの書き方」を指導することになっている。本多勝一の『日本語の作文技術』や木下是雄の『理科系の作文技術』をベースに話を進めているのだが、他にも何か面白い教材はないものかとネットを検索していたら、

読書感想文ジェネレーター

という面白いサイトに行き当たった。課題作品を選び、いくつかの入力項目にチェックをいれると、なっなんと、自動的に感想文を作ってくれるのである。例えば、『走れメロス』について、「うそくさいほどまじめに」、「とりあえずの感想は優等生的に」、「すごいことを告白してみる」、「優等生的に掘り下げ」、「でっかい話に反論して」、「ふつうにしめる」と、
この本はわかいうちに絶対に読んでおいたほうがいい、人生の教訓を含んでいると先輩に言われてこの本を手に取りました。
あっという間に読み終えてしまい、感動して言葉がありませんでした。途中、なんども涙をぬぐいました。
実はわたしにもこの物語に似た経験があるのです(詳しく書くことは紙面の都合で割愛しますが)。だからそう思ったのかもしれません。
この物語が書かれた時代背景や作者のことを知りたくなりました。調べると、最初読んでわからなかったこともわかってきました。
でも、果たして完全にそういうことができるのだろうか。それは日本人独特の倫理観からそう思っているにすぎないのかもしれない。
この本を読む前とあとではわたしのものの見方が変わりました。主人公のように生きてゆきたい。だから、2学期はがんばりたいと思います。(おわり)
というように文章を作ってくれる。そういや、こういう感じの文章ってどこかで読んだことがあるぞ。要するに、なんとなく「優等生ぶって」、興味がひかれたとか、見方が変わったとか書けば、そこそこ合格点がもらえるということかもしれない。

 同じくgoogleの上位にランクされたサイトにダメダメな読書感想文というのがあった。ダメな理由は
  • あらすじを書かない
  • 登場人物の気持ちを考えない
  • 正しいテーマを探さない
という3点だというが、その代わりのお手本としてあげられていた「メロスとセリヌンティウスの間のホモな関係を疑う」例文というのも、何だか気色悪くて、果たして合格点がもらえるかどうか、何とも言えない。但し、いまリンクしたサイトには、感想文の書き方の手順を懇切丁寧に説明したコンテンツも含まれているようだ。なるほど、こうすればよい文章になるかも。

 私自身は、小学生の頃は読書感想文が大の苦手だった。たぶん、あらすじだけ書いたり、「登場人物はすごい。自分だったらそんなことはできない」程度のことしか浮かばなかったためだろう。中学入学後はしだいに書くことが好きになってきたが、そう言えば、あの時の国語の先生は「高橋俊三」というお名前であった。

 いまでも全国読書感想文コンクールというのがあるようだが、さて、どういう感想文が優秀とされるのだろう。書評ならともかく、感想文を書けと言われても私にはさっぱり書くことが浮かばない。