じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 文化科学研究棟前のハルジョオン。昨年6月11日の日記にあるように、「蕾は下向き、茎は中空、花期5〜6月」がハルジョオン、「蕾は上向き、茎は中空でない、花期は7〜9月」がヒメジョオン。


5月27日(木)

【ちょっと思ったこと】


北海道の本当の大きさを誤解させる犯人

 少し前から、この日記の上部に気象庁データへのリンクをつけている。ここにアクセスすると各地域のデータを取得するための日本地図が現れるのだが、初めて見た時、日本列島ってこんな形をしていたのかなあ、というヘンな印象を受けた。それは、北海道って、こんなに大きかったのだろうかというものであった。

 しかし、少し前に買った『今がわかる 時代が分かる 日本地図2004』(成美堂出版)を書棚から取り出してチェックしたところ、みな同じように描かれており、気象データの図だけ特別に変形されているわけではないことが確認できた。

 じっさい、日本の主な島の面積をこちらで検索してみると
  1. 本州 227,916 平方キロメートル
  2. 北海道 77,979 平方キロメートル
  3. 九州 36,721 平方キロメートル
  4. 四国 18,295 平方キロメートル
となっており(いずれも本土のみ)、北海道島の面積は本州島の1/3よりも大きく、また、九州島と四国島を合わせた面積の1.4倍の広さになっていることが分かる。

 にも関わらず、気象庁データ掲載の地図で北海道が異常に大きく見えたのはなぜだろうか。その一因は、テレビの天気予報などで、北海道が異常に小さく描かれていることにあるのではないかというのが、私の「発見」である。こちらの写真は、2つのテレビ局の気象情報画面(27日)をデジカメで撮影したもの。真ん中のクリーム色の日本地図は、青木さんのサイトからいただいた白地図を重ね合わせたものである。これを見ると、一部のテレビ画面で、北海道が異常に小さく描かれていることが分かる。その原因は、赤道上空の気象衛星の画面を、ダイレクトに拡大したためではないかと思う。北極に近づくほど、斜めになって、平べったく描かれてしまうのである。

 もちろん、すべてのテレビがそうなっているわけではない。正しい面積に修正されている場合もあるが、なんといってもNHKの影響は大きい。北海道と九州が同じ広さに見えるような画面を毎日見させられていると、本当の北海道の大きさを間違えて覚えてしまう子どもたちが増えるのではないかと心配になってくる。