じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] ザクロの花が咲き始めた。この株は、今年は豊作の年にあたりたくさんの花をつけている。


5月25日(火)

【ちょっと思ったこと】

政府専用機と特別機はどう使い分けるのだろう

 各種報道によれば、
デンマークとスペイン両国の皇太子の結婚式出席などのため、欧州3カ国を公式訪問していた皇太子さまは24日午前、羽田空港着の特別機で帰国された。
という。この記事でおやっ?と思ったのは「特別機で帰国」という部分である。

 これより少し前の22日には小泉首相がピョンヤンを訪問したが、その際には政府専用機が使われた。また、拉致被害者家族のうちの5名は、小泉首相の専用機と同時に運航した政府専用予備機で帰国している。皇太子殿下の公式訪問には特別機、首相や拉致被害者家族の移動には政府専用機が使われたというのは何か理由があるのだろうか。

 このことについては、5/23の日記読みで、江草 乗の言いたい放題という日記(5/23)に関連して
今回の訪朝用になぜ政府専用機を二機も飛ばしたのか。」ということには私も疑問に思っていた。というか、専用機ってなんでジャンボ機を使う必要があるのだろう。あの機内って、空席だらけなんだろうか。それとも、機内運動場でもあるんやろか?
とコメントしたこともあった。経費の節約という観点から言えば、2機のうち1機を皇太子公式訪問用に、もう1機を首相訪朝と拉致被害者家族の移動に活用すれば有効ではないかと思い、ネットで検索してみたところ、旧首相官邸バーチャルツアーという妙なタイトルのページに、それらしき説明があった。それによれば、
...機種は「ハイテクジャンボ」と呼ばれる「ボーイング747−400」で平成3(1991)年に導入されました。また、この政府専用機は、緊急時における在外邦人の輸送や国際緊急援助活動、国連平和協力活動などの際にも利用されることになっています。

 実際に運航を担当しているのは航空自衛隊千歳基地に所属する特別航空輸送隊です。つまり、スタッフはすべて自衛官であり、総理などの機内サービスを担当する客室乗務員も含め自衛官が務めています。

 また、運航する際には、2機の政府専用機が同時に飛び、整備担当の自衛官も同行し、万全の体制をとっています。
ということで、どうやら、運航は2機同時でという体制になっているようだ。

 この「2機同時」というのは、世界各国の代表が移動する時にも共通の方式になっているのだろうか。

 1986年5月4日には東京サミットにミッテラン大統領がコンコルド機で来日した。この時はどうだろうと思って検索したところ、こちらに詳しい記事があった。この場合は、政府専用機ではなく特別チャーター機ということだが、特別機と随行機としてやはり2機が飛来している。

 米国大統領の場合は、政府専用機ではなくて大統領専用機「エアフォース・ワン」として有名。但し、予備機があるのかどうかは私には分からない、副大統領にはこれとは別にエアホースツーがあるが、米国では万が一の事故に備えて、大統領と副大統領は別行動を取ると聞く。同時に運航されることはまずあるまい。

 政府専用機の話に戻るが、ジャンボ機はやはりデカすぎると思う。また、小泉流の民営化路線を踏襲するならば、専用機ではなく、民間機をそのつど特別チャーター機として借り上げたほうが合理的であるようにも思える。

5/26追記]政府専用機について各種情報をいただきました。明日の日記で引用させていただきます。ありがとうございました。



ニート彗星5度目、リニア彗星は見えず

 アストロアーツの予報によれば、5月25日頃からは西南西の空にリニア彗星((C/2002 T7)が見えるようになる。夕食後、双眼鏡を使ってプロキオンの左下から地平線に至るあたりを探索してみたが、残念ながら見つけることはできなかった。

 いっぽう、ニート彗星(C/2001 Q4)のほうは、月齢6.3の月明かりにもかかわらず、ぼんやりと星雲のような光を捉えることができた。