じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
大学構内のアヤメ。アヤメという名前は、基部の網目模様(文目?)に由来するとか。なお、時期に遅れたものの例えとして「六日のアヤメ」という言葉があるそうだ。但し、この場合のアヤメは、さといも科のショウブの昔の呼び名のことらしい。 |
【ちょっと思ったこと】
北東からの日の出と、南西への月入り 7日の朝5時半頃に散歩していたら、北東から真っ赤な太陽が昇ってきた。いっぽう南西の空には月齢17の少し欠けた月が見えた。日の出の方向が北に片寄り、満月が南西に沈むということに、夏至が近づいていることの表れだ。とはいえ、北半球が太陽の方向に向き、その一点に自分が立っているということは、太陽と月の位置関係からは直感しにくい。体を斜めに向けて、こっちが北極星、あっちが太陽、地軸がこの方向、などといろいろやってみたが、やっぱり分からない。地動説を直感するというのはなかなか難しいものだ。 |
【思ったこと】 _40506(木)[一般]高齢者の町、三者三様 夕食時に「NHKクローズアップ現代:“高齢者の町”が生まれる」を視た。番組では、
このうち1.に似た施設群は、以前オーストラリアに研修旅行に行った時にも見学したことがあった。アデレードの高齢者施設の場合、広大な土地に、健康な夫婦居住用、単身用(女性が圧倒的に多い)が建ち並び、中庭では花や野菜が作られていた。またその一角には、痴呆のお年寄りのための介護付き施設があった。 この種の施設群は、サービスの効率化、同世代のコミュニティづくりが容易というメリットがある反面、世代間の日常的な交流が難しく、悪く言えば世代を隔離してしまうというデメリットがある。文化や伝統は継承できるのか、お年寄りの知恵を後の世代にどう伝えていくのかが課題ではないかと思う。 3.のような取り組みがあることは初めて知った。岡山市内でもそうだが、古くからの商店街というのは、駐車場が少なく、また渋滞もおこりやすいということで、郊外の大型ショッピングセンターにお客をとられて衰退し、空き店舗が目立つようになっている。しかし、高齢者にとっては、車を使わず、歩きながら買い物ができる商店街のほうがはるかに便利だ。実際、市で行った調査でも、町の中心部に住みたいというニーズがかなりあることが明らかになったという。 もっとも、中心部を高齢者の居住区にしてしまうという3.のような取り組みが全国すべての都市で実現するかどうかは分からない。なにしろ、長岡と言えば、全国有数の豪雪地帯である。高齢者が郊外の一軒家に住み続けるということは、積雪期にはかなりの負担になるにちがいない。それと、長岡では、10年間で人口が12%減という過疎化が進んでいるという。若者が集中する大都会では、長岡市と同じ取り組みはなかなか難しいように思われる。 3つのタイプのどれが一番良いかというな議論はナンセンスであり、要するにいろいろな特色をもった多様な取り組みが行われ、高齢者の選択肢を増やしていくことが大切ではないかと思う。 私自身がこんなところができたら住みたいと思うのは、植物園隣接の高齢者の町である。元気なお年寄りは、希望すれば園内の花の世話をするなどの仕事を得ることができるものとする。働けなくなっても、毎日、園内を自由に散歩できる。寝たきりになっても窓から外の景色を楽しめる。近くに温泉があればなおよいが。 |