じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
朝5時半頃に散歩をしていて、農場の空き地いちめんに黄色い花が咲いていることに気づく。図鑑・ネットで調べたところ「コマツヨイグサ」であった。夕食後の散歩時に注意して眺めると、月見草の名の通り、すでにいっぱいに花を咲かせていた。日の出とともに大方の花を閉じてしまうので、早起きしない限りは写真に撮りにくい。 |
【思ったこと】 _40430(金)[一般]圏央道訴訟/環七も環八も緑道公園に 大型連休に入り、東名、中央、関越、東北などの高速道路で渋滞が目立っているという(高速道路情報はこちら)。もともと気の短い私の場合、渋滞は5kmが許容限度である。少し前に、中央道上り線小仏峠TN手前で8kmの渋滞に巻き込まれたことがあったが、これでも相当イライラだった。15kmや30kmの渋滞に巻き込まれたら一体どうなるんだろう、思っただけでもゾッとする。 このことで思い出したが、22日、東京地裁で圏央道行政訴訟の判決があった。藤山雅行裁判長は「騒音被害や大気汚染が予想され、交通渋滞の緩和も具体的な裏付けを欠く。事業の必要性は低く、事業によって得られる公共の利益の判断の過程には、社会通念上見逃せない過誤欠落があり、違法だ」と述べ事業認定を取り消し、さらに収用裁決についても「事業認定の違法が承継される」として取り消したという。しかし、強制的な土地収用(代執行)手続きを停止するよう求めた申し立てについては26日に却下する決定が下され、22日の判決の実効性は失われた。裁判はさらに長引くであろうが、実質的には工事は継続され、車が行き交うようになるものと予想される。 一連の判決記事を読むと、この裁判には、あきる野市のみに当てはまるローカルな問題と、一般的な道路建設に関わる問題の2つが関わっているように思える。前者に関しては、隣接する日の出ICが約2キロしか離れていない場所にあること、外環道建設との整合性の問題などが争点になったようだが、勉強不足でよく分からない。後者に関しては、よく言われることだが、道路建設の公益性と地域住民の生活権をどう両立させるのかということが重要な問題となる。 私個人としては、こちらに計画されている通りに圏央道が完成すれば、車で上京する時にはずいぶんと便利になるであろうと思う。最初に述べた小仏峠TN付近での渋滞は起こりにくくなるし、また、東名、中央方面と関越、東北道方面を移動する場合にも、渋滞の激しい首都圏をわざわざ通らなくて済むようになる。少しでも早く開通してほしいというのが本音だ。 しかしその一方、すぐ近くに道路が建設されることは、間違いなく「ついのすみかとして居住する者」の生活を脅かす。生まれ育った家のすぐ近くに環七通りが建設されたことで、騒音・大気汚染の被害をもろに受けた私には、道路建設に反対する気持ちがよく分かる。閑静な住宅地であった世田谷区若林は、あの道路のおかげで一変した。空気は汚れ、油煙で布団を干すことさえできない。一時期より緩和されたとはいえ、一晩中、低周波の騒音に悩まされる。私が、大学進学時に東京を去った理由の1つは、そうした騒がしさ、不健康さに嫌気がさしたことにあったとも言える。 先日22日の判決文では、
結局のところ、この種の問題は
地域住民の健康な生活と道路の公益性を両立させる方策として、ふと思ったのだが、 ●すべての主要道路は30年使用後に緑道公園に変えなければならない。 なんていう法律を作ったらどうだろうか。 例えば、環七、環八などもそうだが、建設から30年経ったら、道路を閉鎖し、サイクリングとジョギングができる緑道公園に作りかえてしまう。但し、花壇などは移動可能なプランタータイプに限定し、大地震などの災害時に緊急車両が通れるスペースだけはちゃんと残しておくのだ。非現実的な案のように思われるかもしれないが、結果的に大都市の防災、緑化計画にも貢献する。緑道公園の花壇づくりには地域のお年寄りにも協力してもらう。そのほか、馬車を走らせてもよい。こんな都市になったら、私も再び東京に戻って住みたいと思う。 |