じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
4月19日午後の文学部中庭。雨に煙る半田山、メタセコイヤの新緑が美しい。手前の藤棚も見頃となってきた。 |
【ちょっと思ったこと】
「痴呆」の呼称見直し 各種報道によれば、厚生労働省は19日、「痴呆」という呼称に蔑視的な意味合いがあるとの指摘を受け、今秋をめどに新しい呼称を決める方針であるという。 「痴呆」という呼称を使うことについては私自身もずっと気になっていた。記憶の混乱や徘徊が起こるようになったとしても、高齢者は我々の大先輩であり、豊富な人生経験があり、我々に及ばない様々な能力を備えた尊敬すべき人々であるということは何ら変わるものではない。単なる言い換えだけで済ませられる問題ではないが、発達障害分野で「精神薄弱」とか「白痴」といった呼称が廃止されたのと同様、別の呼び方を検討する必要があると思っていたところであった。 痴呆はアルツハイマー型とそうでない型に大きく分かれるが、前者の場合は、そのまま「アルツハイマー」と呼べばよいと思う。それ以外の場合については、「老人性記憶統合障害」というような呼び方も考えられるが、運動性の障害や感情障害もいろいろあるので、一語で表すのはなかなか難しそうだ。 庭先でジーッと鳴く虫 19日の夕食後、いつものように散歩に出かけたら、アパートの広場の隅のほうで「ジーッ」という鳴き声が聞こえた。同じ音は、田んぼの隅の草むらでも聞くことができた。 これらが、クビキリギスとケラ(オケラ)のいずれかの鳴き声であることは知っているのだが、私には未だに区別がつかない。両者が同時に鳴いてくれない限りは比較もできない。 昼前にたまたまラジオを聴いていたら、「5月頃に庭先でジーッという声が聞こえてくるがあれは何か?」という質問があった。それに対して視聴者から寄せられた「答え」は、
庭先で鳴くのはたぶんクビキリギスで間違いない。オケラは至る所に棲息する昆虫ではないからだ。 |