じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

2月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

[今日の写真] ハイウェイカード5万円券の残額を道路公団事務所で1万円券に分割交換した。昨年2月16日の日記に書いたように、我が家では5万円券3枚を買いだめしてあった(うち1枚は48000円分の残)。
交換した金額は全部で86910円分。昨年の2月の残額が164000円だったので、この1年間に77090円分を使ったことになる。
本当はもっとたくさん購入しておきたかったのだが、資金不足に加えて、最寄りのコンビニは早々と売り切れになり手に入れることができなかった。しかし、この道路公団事務所まで買いに行けばまだまだ在庫があったかも。


2月29日(日)

【ちょっと思ったこと】

ロード・オブ・ザ・リング

 「ロード・オブ・ザ・リング〜王の帰還〜」を観に行ってきた。

 この映画の前作を観たのは昨年2月27日であったから、約1年ぶりであった。前作でもそうだったが、私はもともと、顔や地名を覚えるのが苦手であり、いったい、舞台となった世界にいくつの国があるのか、それらがどういう関係にあるのかがさっぱり理解できなかった。女性のほうもみんな同じ顔に見えてしまったが、息子によればどうやら3人であったらしい。アラゴルンなどひげ面の男も複数出てきたがみな同じ顔に見えてしまった。

 この映画のロケ地のニュージーランドだというが、私自身はまだ訪れたことがない。前作でも感じたが、むしろ、タスマニアカラコルムハイウェーの風景、それと、昨年夏に行ったボリビア・アンデスが合体した世界であるように見えた。

 最大の見せ場はおそらく、迫力ある戦闘場面にあるのだと思うが、私はあまりそういうシーンが好きではない。それと、フィクションである以上これは当然なのだろうが、主人公たちの大部分は最後まで生き残り、その一方で一般の兵士たちはバタバタと殺されていく。このあたりはどうにも不自然だと思った。そういえば、ブッシュ政権は、イラク攻撃を正当化するために日本の戦後処理の「成功」をしばしば引き合いに出すが、敗戦から50年後の日本がいくら平和で栄えていると言ったところで、原爆や空襲で殺された人々の命は決して蘇らない。名誉や武勲を称えても、死んでしまえば幸せにはなれないのである。

 それから、これも昨年2月27日の日記に書いたことだが、敵対勢力を皆殺しにしてすべてを破壊しつくすのは真の世界支配ではない。「人間を支配する」というのは、生身の人間を思いのままに動かすことであり、その究極の目的は生産手段の支配である。「悪」のみから成り立つ社会システムというのは、どのような宇宙にも存在しえない。いかなるシステムも、それを維持し、必要に応じて再生産や繁殖を行う機能を持たなければ自己崩壊してしまうからだ。

 このほか、登場人物の台詞でいくつか参考になることがあった。私の聞き取りが正しければ、、「すべては不確かである」というのは「Everything is uncertain.」ではなく「Nothing is certain.」と言っていた。また、最後のほうで王となったアラゴルンがホビットたちに「誰にも頭を下げる必要な無い」と言うところは「You don't have to...」ではなく「Bow to nobody...」と言っているように聞こえた。いずれDVDが手に入ったらこのあたりをチェックしてみたいと思う。

 エンディングのあたりでよく分からなかったのは、なぜフロドがホビット庄と別れを告げなければならなかったのかということだ。妻はフロドは病気なのでそれを治しに行くのだと言ったが、そんなことってどこで分かるのだろうか。

 ま、いろいろケチをつけたが、この映画はたぶん我々に勇気と、使命を達成することの感動を伝えてくれるのだろう。