じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 妻が室内で育てているヒヤシンスの花が開き始めた。去年までは水栽培中心から鉢植え中心に切り替え。こちらのほうが根がしっかり張っている。「ヒヤシンス」で毎年思い出すのが、英語のスペルである。覚えてもすぐ忘れてしまうのだが、ATOKで「ヒヤシンス」と入力してファンクションキーの4番を押すとちゃんと「hyacinth」と変換されるから楽なものである。


1月27日(火)

【ちょっと思ったこと】

食べ物の確保こそ国の安全の基本

 鳥インフルエンザが中国で確認され輸入禁止の措置がとられた。聞くところによれば加工用の鶏肉の98%はタイと中国からの輸入であるというから、これは大変なことだ。BSEの影響で米国からの輸入禁止措置もとられている。残るは豚肉だが、これだって、いつ豚コレラや新種のウィルスの被害に遭うかは分からない。

 こういう事態から国を守るには、まず何よりも国内での生産体制を保護しておく必要がある。多少割高であっても、我々は国産品をもっと大切にしなければなるまい。また単に国産品と言っても、狭い施設で単一品種を大量に育てることは非常に危険だ。1月12日の日記にも述べたように、種の多様性の保障と、自然との共生を尊重した分散独立型の生産システムが必要だろう。

 第二に、一国あるいは少数の国に食料依存せず、なるべく多くの国との貿易を維持することだろう。今回のケースでは、牛肉の場合はオーストラリア、鶏肉ではブラジルからの輸入が確保されており、急激な品不足に対応できたようだが、まだまだ取引先が少なすぎる。


 最後は、やはり、家畜依存の食生活を根本的に見直すことだろう。菜食主義とまでいかなくても、国産の農産物だけで毎日一食を確保できるような生活改善が必要ではないだろうか。




新種ウィルス

 大学内で一部新種ウィルスの被害が出た模様だ。これまでに理解した限りでは、今回の特徴は、「あなたが送ったアドレスは実在しません」という警告メッセージにウィルスつき実行ファイルを添付してくるものらしい。通常、アドレスを間違えてメイルを発信すると、先方の管理者からこのような警告メイルが届き、自分の送ったメイルが添付されてくることが多い。何を送ったのかなあと、うっかり開けてしまう人がいるようだ。それと勘違いしないよう万全の注意が必要だ。





リカオンの群れ

 1日前の話題になるが、夕食時にNHK地球ふしぎ大自然「小さな大食漢 リカオン サバンナ 野生犬の宿命」を視た。

 面白いと思ったのは、群れの血縁関係であった。聞き取った限りの知識から言えば、リカオンは、オスの兄弟たちと(←父親とその男の子たちだったかもしれない)、異なる家系のメスの姉妹たちが合体した群れによって子育てをする。但し、交尾をして子どもを生むのは姉妹の中で最も優位な個体一頭に限られる。他の姉妹は巣穴に餌を運んだり、巣穴の見張りや子守をするようだ。ニホンザルの群れと違ってあくまで一夫一妻というのが面白い。

 番組でもちょっと紹介していたが、野生動物ではネコ科(ライオン、トラなど)よりイヌ科(オオカミ、リカオンなど)の動物のほうが体が小さい。気候変動で森林が草原化した時にネコ科のほうが最初に住み着いため、後発のイヌ科は体を大きくすることでは対抗できたかったためであるようだ。結果的にイヌ科は、群れで共同作業をすることで適応した。ライオンなら一頭だけになってもある程度は生き延びられるが、リカオンという動物は、1頭だけでは決して狩りはできない。どう頑張っても群れを作らないと生きていかれない宿命にあるようだ。

 野生動物とは逆に、ペットではイヌよりネコのほうが小さい。これは、おそらく、ネコの生来のどう猛さと、群れの中では従順なイヌの性質によるものではないかと思う。つまり、あまり図体の大きいネコでは人間を傷つける恐れが強い。いっぽうイヌは、主従関係さえ確立しておけば決して人間に刃向かうことがないので多少大きくても安全であったのだろう。