じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 岡山ではこのところ最低気温が氷点下となる毎日が続いているが、そんななか、じっと寒さに耐え、春を待つ生き物もいる。ミモザのつぼみも色づき始めた。


1月25日(日)

【ちょっと思ったこと】

古賀議員に起死回生のチャンスは

 単位不足にもかかわらず米国・ペパーダイン大を卒業したと詐称した古賀議員の問題が連日テレビや新聞で取り上げられている。ご当人は26日夕刻に帰国しそこで決意を明らかにするということなので、おそらくその場で「潔い」決着がはかられることになるものと思う。

 結果論になるが、古賀議員は問題が発覚した時点でさっさと謝罪して辞任し、次の選挙に再起をかければよかった。本人が自己責任において把握すべきはずの単位不足を「調査」するなど滑稽であるし、訂正で切り抜けようとした段階で次々とウソが発覚していったことでますます印象を悪くしてしまった。

 実際のところ、ペパーダイン大学を卒業したか、中退したかという違いが当選にどれだけ影響を及ぼしたのかは定かではない。少なくとも私がその選挙区の民主党支持者であったとしたら、中退でも高卒でも、政治家として優れた人物である限りは投票するであろう。とはいえ、公的な詐称は道義的に問題だ。これ以上言い訳を重ねてもマイナスイメージが増すばかりだろう。

 古賀氏が辞任したと仮定し、再起をはかるにはどうしたらよいだろう。まずは、米国に留学したという成果をわかりやすい形でアピールすることだろう。英語ペラペラの演説をするとか、TOEICで満点をとったという証拠を示せば、「大学は中退だったが、英語だけはちゃんと喋れるようになった」という好印象をもたらす。それと、多少は年数をかけても、ペパーダイン大学に再入学してちゃんと卒業してくること、できれば、UCLAあたりで博士号をとってくれば、政治家として復活できるチャンスが生まれてくるだろう。




国家公務員官舎の家賃値上げ

 1/26の朝日新聞記事によれば、財務省は、民間の賃貸住宅と比べて安すぎると批判も出ている国家公務員宿舎の家賃を平均で24.6%、都市部や築年数の短い宿舎で最大約43%引き上げる予定で調整を進めているという。

 国家公務員宿舎は全国で約28万8千戸。今回の値上げは、民間企業で社宅を廃止したり、住宅補助手当の廃止・縮小を行う例が相次いでいるなかで、民間との不公平性に配慮した方針であるようだ。

 私自身、空き部屋の順番待ちで貸家に住んでいた1年を除き、結婚後はずっと大学宿舎や合同宿舎に住んでいる。周辺の貸マンションの家賃に比べればかなり安いのは事実である。今回の値上げ方針はやむを得ないものと思う。

 もっとも、昨今の任期制導入の流れの中では、あまり家賃が高額になると、教員の流動化が難しくなる恐れが出てくるように思う。特に、地方大学から大都市部への転任は、経済的に難しくなるのではないだろうか。

 家賃が高額になってくれば、民間の賃貸に移り住む公務員が増えてくるだろうが、この場合、住宅手当をどうするかという問題が出てくる()。手当を5〜6万支給するくらいなら、現行の公務員宿舎に住まわせておいたほうが(この場合は、住宅手当は支給されない)、結果的に財政負担が少なくて済む可能性もある。このほか、民間の住宅の賃貸・購入希望者が増えることで、その地域の家賃水準や不動産価格が高騰する恐れも出てくる。

1/26追記]
家賃の安い郊外の住宅に移り住むこととなれば、さらに通勤手当の支給が発生する。

 ところで、今回は国家公務員官舎の家賃が問題となっていたが、地方公務員公舎の家賃などもずいぶん安いと聞いている。財政赤字日本一を独走中の岡山県なども、県公舎の家賃の適正化を検討してもらいたいものだ。