じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【ちょっと思ったこと】
トヨタの販売台数世界二位と日本車の実力 各種報道によれば、トヨタの自動車販売台数がフォードを抜いて世界第二位になる見込みだという。低迷する日本経済の中でも、外国企業に寄りかからず、主体的な企業活動をきっちりと行えばちゃんと成果をあげられるというよいお手本になるかと思う。 ここ数年の海外旅行でも気づいたことだが、トヨタ車の人気は確かにすごい。たとえば、ボリビア・ラパスのアルバムの14番の写真にもあるように、ラパスでは朝になると狭い路地にも再びミニバスの行列ができていたが、その大部分はトヨタのハイエースの改造車であった。この国では「トヨタ」は最高級車のブランドになっているらしく、フロントグラスにわざわざ「TOYOTA」のステッカーを貼り付けた車もあった。 一昨年の夏に訪れた東チベット(カム・アムド地方)では、トヨタの四駆(ランドクルーザー)が使われた。標高3000m〜5000mの悪路を毎日300km、12時間以上も走るというものであったが、多少調子の悪い車両はあったものの、5台すべてが完走できた。 ボリビアでもチベットでもそうだが、実際に使われている車はかなりの中古車である。日本で下取りに出したら間違いなくゼロ円、時には廃車手数料を要求されるかもしれない。そんな車が、日本とは比べものにならない悪路を毎日何百キロも走っているのだからすごい。 日本のように舗装された道路ばかりで、いつ故障してもJAFが駆けつけてきてくれるような便利な社会では、日本車の本当の良さは実感できないと思う。通常の通勤環境では4WDなんて全くムダだ。軽自動車1台あれば困ることはない。 本当のすごさは、中古車となりボロボロになったあとでもなお、毎日何百キロも悪路を走り続けることができるという耐久性にあるのではないかと思う。 |