じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 研究室内のミニカトレアが最初の花を咲かせた。昨年末よりすでにデンドロビウム、デンファレなどが花を咲かせている。
ここ数年全く風邪をひかなくなった理由として、こうした適度の湿気の中で一日の大半を過ごしていることを挙げることができるように思う。


1月16日(金)

【ちょっと思ったこと】

入試も1つの晴れ舞台

 今年は息子の大学受験、娘の高校受験の年にあたる。娘のほうは私立と公立で2回、息子のほうはセンター試験と前期試験の2回(但し前期が不合格であれば後期にもう1回)ということで、最低4回の試験を受けることになる。そしてその先陣を切って17日からセンター試験の受験が始まる。

 入試というと何かと暗い嫌なイメージや、競争社会の弊害の象徴であるように見られがちであるが、私はそうは思わない。受験勉強もスポーツも、努力を重ねスキルを磨くという点では何ら変わるところはない。唯一の違い()は、スポーツの場合は観客を楽しませることができるが、入試の場合は解答のプロセスを観戦することができず、従って結果だけが全てであるように誤解されてしまうという点にあるように思う。

 センター試験を予選、個別学力試験を決勝戦と考えるならば、受験生の親は、スポーツ大会の選手に選ばれた子をもつ親と同じ気持ちで、晴れやかに送り出せばそれでよいと思っている。


 受験勉強については、行動分析学会ニューズレターで考えを述べたことがあった。入学試験とスポーツ大会の違いとして他に挙げられるのは
  1. スポーツ大会は、それをやりたい人たち、それを楽しめる人たちだけが参加すればよいが、入試の場合は任意性が無い。
  2. 将来性や適性が期待されるにもかかわらず、入試という1点刻みの手段で可能性が奪われてしまう人たちがいる。

 このあたりは、AO入試や多様な選抜方法の採用で解消していくことになると思う。もっとも、今後深刻になってくるのはむしろ基礎学力低下の問題だろう。受験の競争があろうとなかろうと、基礎学力なしに大学に入ってこられたのでは卒業もおぼつかない。