じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 農学部農場の梅の花が早くも咲き始めた。過去日記によれば、昨年は1月23日、一昨年は1月22日に開花の写真が掲載されていた。写真には撮っていなかったが今年はすでに1月9日に開花を確認している。


1月11日(日)

【ちょっと思ったこと】

日本の若者の不満

 内閣府が成人の日を前に11日付で発表した「世界青年意識調査」(昨年2〜5月実施、18〜24歳の男女、一国あたり約1000人対象)によれば、日本の若者の6割(59.4%)が「社会に不満」もしくは「社会にやや不満」と答え、不満の理由である自国社会の問題点については、64.6%が「就職が難しく、失業も多い」と答えていたという。この比率は前回1998年の40.3%、前々回1993年の12.3%に比べて大幅に増加しているという(以上、1/12の朝日新聞記事より要約)。

 この数字だけ見ると、「じゃあ、雇用を拡大すればいいじゃないか」ということになるが、おそらくそれでは解消しない。つまり、「就職先が全くない」ではなく、「自分の能力を活かし、働きがいを得られるような職場への就職が難しい」というのが本当のところではないかと思う。

 働きがいの問題については以前行動分析学会・ニューズレターに書いたことがあるが、少なくとも
  • 代替可能な部品としての仕事ではなく、自分でなければ遂行できないようなオリジナルの仕事
  • 努力に応じて達成感が得られるような仕事
  • 他の活動(趣味、余暇)とのバランスが保てる仕事
といった条件が揃わないと、いくら給料が多くても就職する気にはなれない、就職してもすぐやめてしまう、ということになるのではないか。

 そういう意味では、単純に雇用の創出を考えるのではなく、すでに確保されている雇用機会の中でも、上記の条件をどう保障していくのかといった改善が求められることになると思う。

【思ったこと】
_40111(日)[一般]団体旅行とプライバシー

 海外旅行に行く方法としては、旅行社の主催旅行(パッケージ旅行)に申し込む方法、旅行社の手配旅行で出かける方法、及び、航空券やホテルの予約をすべて個人で行う方法の3種類がある。どれを選ぶかは個人の好み次第。もっとも私の場合は、旅行先がトレッキングや辺境に片寄っているので、現地でのトラブルや移動手段の利便性を考えて、ついついパッケージ旅行を選んでしまう。実際、今度のタクラマカン砂漠や西域南道を通るコースなども、個人で寝台バスに利用するのはちょっとハードすぎる。車や運転士を雇えばかえって高くつく。何もいいことはない。

 個人旅行で思わぬ事件に巻き込まれた経験からパッケージ中心に切り替えたという人もいる。今回の参加者の中にも、かつてペルーでニセ警官にダマされて見知らぬ土地に連れて行かれ有り金全部取られてしまった経験をお持ちの方もおられた。ニセ警官は個人を狙ってくるので、あのあたりを旅するには十分な警戒が必要だ。

 いっぽうパッケージ旅行の問題点として挙げられる1つにプライバシーの問題がある。少なくとも「お忍び」で旅行することはできない。

 以前はどの旅行会社でも参加者全員の住所録を配布していたが、最近では、氏名と住んでいる県名だけのリストを配ることもある。いくら同じツアーの参加者とはいえ、住所や電話番号は知られたくないという人たちが増えてきたためだろう。

 しかしネットが充実した今の時代である。ちょっと珍しい姓名をお持ちの方などは、Googleに氏名と在住県名を入れるだけでいとも簡単に勤め先(←スタッフ紹介に名を連ねている場合など)や出身大学(←同窓会の名簿に載せられている場合など)が分かってしまうのだから恐ろしいものだ。

 参加者のプライバシーを完全に守ろうとするなら、いっそのこと旅行期間中だけに通用するハンドルを使えばよいかも。もっとも、パスポートや搭乗券を受け渡しする時や、ホテルの部屋割りの時などにハンドルだけで呼び合うのはちょっと面倒かも。