じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 岡山市・清心町交差点。17日より歩道橋の下に横断歩道(黄色矢印)が設置された。なお、写真右手に横断者2名が写っているが、標識にもある通り右方向は依然として横断禁止になっている。↓の日記参照。


12月20日(土)

【思ったこと】
_31220(土)[一般]歩道橋下の横断歩道設置

 12月18日の朝日新聞岡山版に、岡山市・清心町交差点で歩道橋の下に横断歩道が設置されたという記事があった。20日にたまたまそこを通る機会があったので、停車中に撮ったのが上の写真である。

 この交差点は、北方向には国道53号線(山陽道岡山IC、岡山空港、鳥取方面)、西方向には国道180号線(新見方面)、南は岡山駅西口、東は市の中心部方面、というように市内でも屈指の交通量の激しいところであり、同記事によれば、1日の車両通行量は約5万4000台(1999年現在、国交省岡山国道事務所による)、また南西角に済生会岡山病院があること、岡山駅西口に近いことなどから通勤・通学あるいは総合運動公園利用者など歩行者もかなりの数にのぼっている。

 この交差点にはX型に歩道橋がかけられているが階段状のため自転車は通れず、車道上に自転車専用の横断レーンが設けられていた。しかし、歩行横断者も自転車横断レーンを通ることが多く、実質上「横断禁止」無視の状態が続いていた。上記記事によれば、日中の12時間に歩道橋を使った人が約2500人だったのに対して、直接道路を横断した人も約1700人いたという。

 とにかく、車優先の象徴である歩道橋はどこへ行っても評判が悪い。読売オンライン・岡山版にも、岡山市中心部の岡山中央郵便局とNTTクレド岡山ビル前の間の歩道橋の話題が取り上げられていた。その記事の調査によれば、道路を渡った100人のうち、歩道橋利用者はわずか14人。あとは横断禁止を無視して、自転車専用横断路を渡っていたという。

 今回の設置で、歩道橋と横断歩道が共存する場所は、県内で岡山、倉敷、総社各市内で計9カ所になったというが、2000年11月に施行された「交通バリアフリー法」の制約もあり、町中の交差点に歩道橋が新設されることはもうあるまい。最近ではむしろ、横断中はすべての車を停車させるような措置をとるスクランブル型の交差点も増えているようだ。岡大西門の交差点も設置当初はずいぶん混乱があったが、最近はスムーズに車が流れているように見える。