じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 11/14の日記に写真を掲載した「岩蓮華」が満開となっている。小さな花園といった感じだ。もっともこれだけ花を咲かせたため株全体が弱ってきた。これって、花を咲かせたら枯れてしまう植物なのだろうか。


12月5日(金)

【ちょっと思ったこと】

海外旅行でいちばん危険なこと

 12/5の新聞に「またエジプトで観光バスが事故 日本人10人けが」という記事があった。テレビニュースでも破損したバスの映像や、主催旅行会社幹部がお詫びしている様子が伝えられていた。ちなみに、今回の事故はカイロからアレクサンドリアに向かう高速道路で4日の13時50分(日本時間)に起こったものであり、19人の日本人ツアー客が乗っていた。この高速道路では11月にも同社主催のバスが横転するなど2件の事故があり、それぞれ4人が重傷を負っているという。

 同じ旅行会社主催、同じ高速道路で事故が起こったということで大きく取り上げられたようだが、旅行先での事故は海外でも国内でも頻繁に起こるものだ。外務省では海外の諸地域に情報を出して注意を喚起したり渡航延期を求めたりしているが、それらはいずれも治安悪化に関わる危険である。交通事故はむしろ、治安が安定し、多数の車が高速で通行する地域で起こりやすい。

 上記の安全情報では12/31まで海外安全キャンペーンを実施しているというが、 その中の海外安全 虎の巻(pdf)には、
「危険な場所」には大きく二つの意味があります。まず、内乱、クーデター、テロ事件などにより政情が不安定で渡航を控える必要のある、あるいは渡航に際し特別の注意が必要という意味の「危険な場所」。これらについては、渡航先の決定には特に慎重な検討が必要です。
そのような「危険な場所」ではなくても、狭い範囲で強盗などの凶悪犯罪が多発する場所もあります。これらについては、危険の性質や度合いを十分調べて、不用意に近づかない、夜間の外出や一人歩きを避けるという行動が大切です。
と記されているが、実はいちばん危ないのは交通事故である。

 まず気をつけなければならないのは、旧・英国統治地域の一部を除いて「車は右」の国が非常に多いことだ。道路を渡る時に我々は普通、まず右を見て、右からやってくる車の無いことを確認し、ついで左を見る。しかし右側通行の国でこれをやっていると、思いもよらぬ方向から車がつっこんできて非常に危険だ。

 このほか多くの国では必ずしも「横断者優先」にはなっていない。これまで何度か海外旅行をしたことがあるが、経済発展に伴ってやたら車の増えた北京や上海で信号の無い道路を渡る時は命がけである。

 海外で危険なことは、
  1. 日本と違ってその地域に限って危険なこと(テロ、伝染病、誘拐、強盗など)
  2. 日本と同様に危険なこと(交通事故など)
の2つがある。後者の注意を怠ってはならない。もっとも日本でも前者の危険が日に日に増しているようにも思えるが。