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じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 月齢28.4の細い月。11月23日6時5分撮影。いよいよ明日の朝は皆既日食を迎える。


11月22日(土)

【ちょっと思ったこと】

早朝散歩で最高レベル(じぶん比)の星空を眺める

 23日(日)はいつもより早く5時30分頃から散歩を始めた。冬型で空は晴れ上がり、西の空のオリオン座のベテルギウス、リゲルなどで囲まれる四角形の中には三つ星と小三つ星以外に15個近い星を肉眼で眺めることができた。後で星図で確認したところ、4.5等星前後の星まで見えていたようだ。11月21日に極大を迎えたというオリオン座U星(周期368日の4.8〜13.0等の変光星)もあるいは視野に入っていたかもしれない。

 しばらく歩いていると、天頂付近を真南方向に明るい流星が流れた。その後、やや暗い流れ星が、今度は天頂付近を真北方向に流れた。天頂付近にはしし座がありしし座流星群の名残かと思われるが、2個の方向が正反対というのはちょっと妙だ。一個はしし座群と全く無関係か、オリオン座χ流星群ではないかと思われる。20分の間に2つも流星が見られてラッキーだった。

 家に戻ってから南東の空を見ると、月齢28.4の月が薄明にかき消されそうになりながら微かに見えた(↑の写真参照)。新月の前日の月というのはなかなか見られるものではない。4度前後の寒い朝ではあったが、最高レベルの星空を眺めることができて満足満足。

【思ったこと】
_31122(土)[一般]「ゆきやこんこ」の歌詞

 強い冬型となり、北海道や東北では早くも吹雪になった所があるという。このことで、ふと「ゆきやこんこ」の歌詞のことを思い出した。

 正式には「雪」という歌詞で、ネットで調べたところ
『小学読本』に使われた「ゆきのあさ」を下敷きに作られた歌。「ゆきやこんこ〜」という部分はわらべ唄から借りている。「こんこ」とは「来いよ、来いよ」の意味といわれ、降りしきる雪の季節を明るく描き出している。1911(明治44)年、『尋常小学校唱歌(二)』に発表。
と紹介されていた。1932年『新訂尋常小学唱歌 第二学年用』の歌詞を引用すると

 一、
  雪やこんこ、霰やこんこ。
  降つては降つては、
  ずんずん積る。
  山も野原も綿帽子かぶり、
  枯木殘らず花が咲く。
 二、
  雪やこんこ、霰やこんこ。
  降つても降つても、まだ降りやまぬ。
  犬は喜び庭驅けまはり、
  猫は火燵でまるくなる。
となっているのだが、前に一度この日記でも言及したように、なぜか、一番の歌詞は忘れられてしまって「犬は喜び、...猫はこたつで丸くなる」の二番だけが歌われるようになってしまった。

 歌詞の構成を見ると、一番は降り始めた頃の様子、二番はしばらく降り続けたあとで「まだ降り止まぬ」状態を描いており、いきなり二番というのは妙な話だ。後付けの解釈になるが、一番の歌詞には
  • 「ずんずん積もる」という表現は一般的でない
  • 「綿帽子かぶり」が字余りで歌いにくい
  • 「枯木残らず」というが、常緑樹もいっぱいあって事実に反している
といった問題点がある反面、二番は寒さに強い犬と、暖かい所の好きな猫という対比が動物の行動傾向を的確に表しており、共感を呼んだためかもしれない。

 歌詞のことでもう1つ思い出したが、先週土曜日に行われたダイバージョナルセラピー講習会(大阪)では、私の前の時間に担当された先生が、お年寄りと一緒に歌を歌う時に配慮すべきことをいくつか指摘しておられた。なるほどと思ったのは「もしもし亀よ、亀さんよ」の歌詞である。あれは一番だけを歌ったのでは、亀がのろいという嘲笑の歌になってしまい、「最後まで歌え」と怒り出すお年寄りがあったとか。