じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] ハナミズキの赤い実とコスモス。毎年この時期にハナミズキの写真を掲載しているが、今年は株元にコスモスが植えられていた。この地区の人達が世話をしているようだ。


10月20日(月)



「マツイの活躍NY新聞各紙が賞賛」を賞賛するNHK

 大リーグ・ワールドシリーズ第2戦で松井選手が勝利につながる3ランホームランを打った。日本人としてはワールドシリーズ初の快挙。球速や球種の違う大リーグ1年目で、何度か苦境に立たされながらもそれを克服し、このような結果につながったのはまことに喜ばしいことである。

 しかし、これは19日夜(日本時間は20日午前)に行われた試合でのことである。ニュースとして伝えるのはその日だけで十分なはずだと思うのだが、野球放送に関しては殆ど「松井ファンサイト化」してしまっているNHKはこれだけでは満足できないらしい。翌10月21日の朝5時台、6時台のニュースではトップ項目の1つに

●松井選手の活躍 NY新聞各紙が絶賛

を挙げ、「地元の大衆紙や一流紙が歴史的な名選手になぞらえて松井選手を賞賛している」と貴重な時間を割いて報道した(Webサイトにも一時的に証拠あり)。 。

 マツイ選手の功績がいかに偉大であるにせよ、トップ項目に含めるほどの価値があることなのか。この半年以上、マツイ偏重報道を続け、それをもって衛星放送の契約を増やそうとするNHKの姿勢は断固として容認できない。

 しかし考えてみれば、この見出しも皮肉なものだ。「ニューヨーク新聞各紙が絶賛」というのは、裏を返せば、ニューヨーク以外、あるいは米国以外では殆ど注目されていないという意味にもとれる。

 また、マツイはスゴイということを言いたいなら、その客観的な実績を示せばそれで済むこと。ニューヨークの新聞が誉めたかどうかはどうでもよいことだろう。皮肉っぽく解釈するならば

●マツイを誉めているのは、ファンサイトNHKばかりではありません。ニューヨークでも誉められていますよ。

ということを伝えたいのだろうか。

 この種の報道を私が気に入らないのは、米国一辺倒の価値観の押しつけを感じるからだろう。「井の中の蛙ではダメだ、世界で活躍しなければ」という考えは正しい。しかし同時に、「世界」や「国際」は決して「米国」と同義ではないということにもっと気づくべきである。

【思ったこと】
_31020(月)[電脳]全国共通アクセスポイントは便利なように見えるが...

 大手プロバイダの1つであるSo-netが、2003年9月1日より、1つの電話番号で、全国どこからでも一律料金で利用できる「国内共通アクセスポイント」を新設、またこれに伴って、全国207カ所の「国内アナログ/デジタルアクセスポイント」は2004年1月31日をもって廃止することになった(お知らせ記事はこちら)。

 So-netと言えば、このWeb日記の当月分などを公開するためのスペースを借りているプロバイダでもある。お知らせ記事によれば、国内共通アクセスポイントの電話通信料金は日本全国どこからでも一律料金の8.5円/3分 (8時〜23時)または8.5円/4分 (23時〜8時) となっている。このほか、契約内容別のSo-net利用料金が徴収される。

 私の場合、自宅では、電話とネット共用でフュージョンを利用しているため、So-netのアクセスポイントには滅多に繋いだことがない。それが必要となるのは、出張や旅行先のホテルの客室からインターネットを利用する時だけである。

 国内共通アクセスポイントになれば、どんな僻地でも利用ができるのでひじょうに便利なように思えるが、じつはかなりの不安がある。お知らせ記事にも書かれてあるように
ホテルや寮など、施設独自の電話課金で運用されている電話設備では、ご利用できない、あるいは表示の電話料金と異なる料金となる場合があります。
という問題があるのだ。私はケータイを一切利用しない主義なので、旅行先ではもっぱら客室のモジュラージャックをノートパソコンに繋ぎ換えてネットにアクセスしているのだが、果たしてどれだけ利用できるものか。しばらく様子を見た上で決めようとは思っているが、場合によっては契約解除、Web日記サイトも引っ越しということも考えざるを得ない。




 旅行先での障壁が利用者の間であまり問題にならないのは、ケータイの利用者が圧倒的に増えてきたためだろう。じっさい我が家でも妻がひんぱんに使うようになってしまった。

 いずれにせよ、自宅の固定電話(ADSLなど)だけに限定したネット接続と、旅行先から最寄りのアクセスポイントに接続する利用は、根本的に性格が違う。プロバイダもそれぞれに特化せざるをえないのではないかと思う。