じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 講義棟の前のハツユキソウ。英名も「snow-on-the-mountain(但しghost-weedという別名あり)」となっていて涼しさを通り越して真冬を連想させるが、開花は一年中で一番暑い時期となる。昨年の種がこぼれて勝手に生えたものだけあって丈夫で枝振りがよい。


9月7日(日)

【ちょっと思ったこと】

阪神は急いで優勝する必要があるのか?

 阪神タイガースが7日の横浜戦に快勝し、80勝40敗1分け、マジック5、2位ヤクルトとの差を17.5とした。もはや優勝は揺るがない。80勝に達する可能性のある他チームは7日の試合終了時点で、ヤクルト、巨人、広島の3チームに絞られたが、そうは言っても、ヤクルトは19勝2敗、巨人は17戦全勝、マジック対象の広島は24勝4敗という驚異的な勝率で勝ち進まなければこれを追い越すことはできない。逆に言えば、阪神がしばらく負け続けても、他チームの星のつぶし合いの中で近日中に優勝が決まるのは必至という状況になってきた。

 こうした中、優勝決定は最短で9月11日、遅くても、ナゴヤドームあたり、ということが言われるようになってきた。18年間優勝を待ち望んできたファンの中には一日も早く胴上げを見たいという人も多いのではないかと思う(私自身も私用サイトのTopと、公開プロファイルを、祝賀モードに模様替えして優勝決定の瞬間を待ち望んでいる一人ではある)。

 しかしここであえてあまのじゃくになって「禁句」を口にしてみるが、阪神が早く優勝を決めることにはどういうメリットがあるのだろうか。リーグ優勝というのは140試合すべてを通じて他チームより勝率が上回ればそれでよいのであって、早く優勝を決めること自体は何も評価されない。

 球団関係者は口が裂けてもそういうことは言わないだろうが、本音では、少しでも優勝決定が遅くなり、連日連夜、ファンが球場を埋め尽くしてくれたほうがありがたいと思っているかもしれない。

 もっと気を揉んでいるのは、テレビ局の関係者であろう。放送権の正確なところはよく分からないが、確かNHKは、今週後半以降に阪神戦の中継(ラジオを含めて)にかなり力を入れていると聞いた。しかし、9日〜10日は放送権が無い。11日は米国の国民感情にも配慮して同時多発テロの特集を組みたいだろうから、もう少し後の優勝決定を望んでいるに違いない。

 優勝決定は遅い方がよいと考えている人は阪神ファンの中にも多いらしい。7日夜のNHKスポーツニュースでその話題が取り上げられていた。その理由は1つには「39年ぶりの甲子園球場での胴上げ」を期待しているためらしい。

 では、実際にプレーをする選手たちはどうだろうか。チームの事情がどうあれ、個々人のプレーが年俸に反映される以上は、手を抜くことは絶対にあり得ないだろう。それゆえ、球団経営者が優勝の先延ばしを望んでも、結果的に連勝してしまうということはあり得ると思う。

 監督やコーチ陣はどうだろうか。こちらも手を抜くことはあり得ないが、目先の勝利よりも、日本シリーズや来季をにらんだ選手起用に方針を転換していく可能性はある。現に、この三連戦でも、これまでローテーションに加わっていなかった投手や、スタメンに組み込まれてこなかった野手たちが先発で起用されてきた。

 となると、ここ数試合は、目先の勝利を期待して観戦しても裏切られる可能性が大きいように思う。むしろ、起用された新人、控え選手たちが、与えられたチャンスを必死に活かそうとする姿に注目すべきだろう。

 優勝を急ぐ必要が無い以上、一度くらい、監督やコーチやOBを一軍に臨時に登録してみるのも面白いかと思う。OBとして「召喚」するのは掛布が最適やろな。この場合の投手は何と言っても先発が星野仙一、抑えは西本でよかろう。打順の方は

●一番・和田、二番・岡田、三番・掛布...

と続いて、四番打者に背番号22のタブチくん!

なんていうのはどうだろうか。



24度と25度の違い

 相変わらず残暑が厳しく、7日の岡山は曇りがちながら最高気温は31.7度(平年より2.2度高)、最低気温は24.7度(同、2.9度高)にあった。とはいえ、大学構内にはトンボが飛び交い、夜は秋の虫が大合唱。夕刻に30分ほど大学構内の草取りをしたがあまり汗はかかなかった。

 7日の夜は久しぶりにエアコンを停止し、窓を開け放し、換気扇で外からの空気を吸い込むようにして寝てみた。最初のうちは多少汗ばんできたものの明け方は逆に寒いくらいだった。

 「熱帯夜」とはよく言ったもので、最低気温が25度より高い時にはどうしてもエアコンが必要になる。25度を下回ると、少なくとも明け方はエアコンが不要になる。もっともこの違いは、寝苦しさをもたらす決定因ではあるまい。おそらくもう少し高めの不快温度、例えば、「28度以上の時間がどれだけ持続したか」に連動しているためではないかと思う。

 ところで、木造の日本家屋では昼も夜もなるべく風通しをよくしておいたほうが涼しくすごせる。しかし、コンクリートの厚い壁に囲まれたアパートなどでは、逆に、日中はカーテンをおろしエアコンを弱くかけて28度程度に保ち、夜間だけ窓を開け放して寝たほうがかえって省エネになるかもしれないと思うところがある。というのは、真昼にコンクリートの部屋に暑い空気を入れてしまうと、壁そのものが熱を蓄えてしまい、夜になってもなかなか室温が下がらないからである。壁そのものの温度が27〜28度以下に保てるなら、夜はけっこう涼しく過ごせると思うのだがいかがだろうか。