じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] ストレプトカーパス。ベランダの隅に放置していたが、ちゃんと花を咲かせた。


7月24日(木)

【ちょっと思ったこと】

真夜中の明星、ついに現れる

 24日21時頃の岡山の空はすっかり晴れ上がり、北には北斗七星とカシオペアが対峙し、西の空高いところにはアークトゥルスが最高の輝きを見せ、南にはさそり座が長々と横たわり、その左には射手座の南斗六星がくっきりと見えていた。そんななか、南東の空にひときわ明るい星が出現、来月に大接近を迎えるマイナス2.1等の火星であった。

 単純に明るさだけを比較するなら、宵の西空や明け方の東空に出現する金星のほうが遙かに明るいが、真夜中にこれほど明るく輝くのは、木星と、この夏限りの火星以外には無い。不気味に赤みがかった火星には木星を凌ぐ迫力が感じられた。

 望遠鏡での観察も一度や二度は試みてみようと思うが、やはり一番の思い出作りは、満天の星の中にひときわ明るく輝く火星のすがたを肉眼で心ゆくまで眺めることにあると思う。
【思ったこと】
_30724(木)[一般]学会年次大会の「経営」を考える

 日本行動分析学会第21回年次大会(略称:行動分析岡山大会)の開催まであと10日となった。準備段階で思ったことを忘れないうちにメモしておくことにしたい。

 本来の目的から言えば、年次大会の成否は、そこで行われる発表やシンポの質の高さ、またそれに参加することによってどれだけ有用な情報を「おみやげ」として持ち帰られるかにかかっていると思う。しかし、開催者の視点からもう1つ非常に気になるのは、赤字を出さず、余剰金(←余剰金が出た場合は学会に寄付することになる)をつくらず、集まった参加費をいかに効率的に活用するかという点である。

 今回の大会では、大会参加費として、

●予約割引参加費(5月12日納入分まで):一般 5000円/学生3000円 
●5月13日以降の参加費(当日会員を含む):大会参加費 5500円/学生3500円 

という設定をした。これは、前年度大会の金額をそのまま継承したものであり、これで赤字になるのか黒字になるのか、全く予想をたてることはできなかった。

 では実際にこの額は妥当かどうか。これまでに支出(支出確定分を含む)した、一号通信案内郵送、発表論文集印刷・郵送、ポスター発表用のついたて、看板、準備段階でのアルバイト雇用などを合計すると、参加費合計(プラス学会からの補助)とほぼ同額になることが分かった。大ざっぱに計算すると、
  • ポスターついたて:表裏を前半後半に分けて使うため、1件につきおおむね1300円。
  • 発表論文集印刷・郵送:1冊につきおおむね300円、冊子小包郵送・封入手数料など400円、合計700円。
が大きな出費になっていることが分かる。このうち、発表論文集は大会プログラムを兼ねているため、参加申し込みをしていない全会員に郵送しなければならない。学会から補助があるとはいえ、結果的に、参加費の一部は、大会に参加しない学会員のために使われることになる。今回のケースでは、参加者と学会会員数の比率はおおむね1:4。つまり、現時点では、参加者一人あたり2800円が発表論文集の印刷と郵送代に使われることになる。

 ポスターついたてと論文集合計が4100円になるということは、学生会員の発表者が増えれば増えるほど赤字が拡大することを意味する。それを補うため、今回は、連名発表者からも参加費をいただくことを一号通信で明記した。また、今後は、当日会員が増えれば増えるほど、発表論文集の余りが売れれば売れるほど余剰が出ることになる。その分を当日の会場アルバイト、非会員講演者の旅費、会場での湯茶サービス、会場使用料などに充てることになるのだが、こればっかりは、当日会員がどれだけ来てくれるのか予想がつかず、予算計画をたてることができない。東京や大阪で開催される場合に比べると、それほど多くないのではという気もする。

 大ざっぱに言って、あと30万円程度は必要。発表者であるにもかかわらず未納の方がまだ20名おられるので、その分を除くと、当日会員が20名から30名程度確保できれば何とか採算がとれるのではないかと思う。もし赤字になれば、その時はやむを得ない。私が自腹を切るだけだ。

 以上のことで思ったのだが、予約参加費割引は二段階にしておいたほうがよかった。5月12日までの特別割引と、開催日1週間前までの普通割引である。というのは、現時点で事前納入を呼びかけても、参加予定者には何の金銭的メリットもない。むしろ、郵便振替手数料70円を余計にとられるだけになる。但し、事前の割引額を拡大すれば、それだけ当日会費を高く設定しなければならない。これは逆に、飛び入り参加者を減らす恐れがある。なかなか難しいところである。次善の策として、予約割引は開催日一週間前までとし、発表申込者に限って、早期納入を厳格に呼びかけるという手もあった。次の大会の申し送り事項に入れておきたいと思う。