じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] [写真] アパートの下で、こけしそっくりのキノコを見つけた。もののけ姫に出てくる「こだま」のようにも見える(7/10撮影)。もっとも翌日(7/12)には傘が開いて普通のキノコに近くなってしまった。
 あたりをみると、カイヅカイブキの株の周りに菌輪ができていた。図鑑で調べたところ、コガネキヌカラカサタケに近いようだが、以前に大学構内で撮影した写真と比較すると色や傘の形が微妙に違うようだ。



7月13日(日)

【ちょっと思ったこと】

「2010円節約」では説得力に欠ける

 雨の日曜日、車を運転していたらラジオで省エネの話をやっていた。ごく一部しか聴いていないのだが、家の中で電気を無駄に使わないように気を配ると、お金に換算していくらぐらいの節約になるかという話だった。

 その中で、「エアコンの設定温度を、冬は1度低めに、夏は1度高めに変えると年間で2010円の節約になる」というのがあり、番組の聞き手もスゴイですねえと驚いていたが、これが2万100円ならともかく、2010円程度だったら大したことないなあという気もした。

 エアコンで節約することだけを考えるならば、一番手っ取り早いのは、最新の省エネタイプのエアコンに買い換えることだろう。冷蔵庫も同様だ。我が家でも数年前の買い換えの後、ずいぶん電気代が安くなった。

 このほか、これは7月10日の日記に書いたばかりであるが、マンションやアパートはできる限り風通しのよい設計にすることだと思う。日本の気候であるならば、どんなに暑い真夏でも、朝の11時から16時頃の5時間を除けば、十分に過ごせるはずだ。エアコンなしで寝苦しく感じるのは、外が暑いからではない。室内の熱気がこもってしまうためである。

 これは番組でも指摘されていたことだが、職場では上着なし、できれば半袖で仕事をしたいものだ。「上着無しでは失礼」などというくだらん慣習は、地球環境を破壊する危険思想として断固粉砕すべきである。

 清涼飲料水の自販機ももっと減らせばよい。あれほど電気を食うものはないと思う。





回転寿司屋で55分も待てるかっ

 日曜日の夕方、家族でベーカリーレストラン系の回転寿司屋に行った。私があの店は混むから18時前に行こうと主張したにもかかわらず、妻や娘が先に買い物から戻らず、けっきょく店に着いたのは18時30分すぎであった。案の定、入り口付近には順番待ちのお客があふれており、タッチパネルで整理券をとろうとしたらなんと55分待ちであることがわかった。

 やむをえず、別の回転寿司屋へ。こちらも、4人、7人、3人、3人という4グループの先客があったが、15分ほどで席が空いた。
 回転寿司屋のメリットは、たらふく食べられるわりにお金がかからないことだろう。この日も、けっこう贅沢に300円のお皿など取っていたのだが、4人の合計は4300円(消費税入れて4515円)、一人あたり1000円ちょっとにすぎない。ファミレスでちょっとした定食を食べると1200円、1500円、...、ベーカリーレストランなどでは最低でも2000円はかかるから、家族全員での外食としては、それほど贅沢にはあたらないのである。

 それにしてもこの土砂降りの雨のなか、よくこれだけの人が回転寿司屋にやってくるもんだと思う。ま、我が家もそのうちの1グループに含まれていることは確かなんだが。

【思ったこと】
_30713(日)[心理]「頭痛の人の1/4はうつ病」と言うが

 7月13日の朝日新聞に、「頭痛を訴え受診した人のうち、風邪などはっきりした原因がわからない患者の4人に1人が実はうつ病だった」という筑波大助教授の調査結果が紹介されていた。

 ここでいう「1/4」は

(スクリーニング検査でうつ病と判定された人)÷(頭痛を訴えて来院した人−風邪や肺炎の患者)=1/4

という意味だが、見出しだけ読むと、あたかも、頭痛がある人は1/4の確率でうつ病であるかのように勘違いしてしまいそうだ。

 この記事で留意しなければならないのは、まず第一に、分母が「頭痛のある人」ではなく「頭痛を訴えて受診した人」となっていることだ。私の場合でも年に数回ぐらいは頭痛があるが、それだけで病院に行くことはありえない。ひどいときには頭痛薬を飲む程度である。「頭痛を訴えて受診する」というのは、相当長期間にわたって慢性的な頭痛に悩まされている人、もしくは、うつ状態が先にあってそのもとで頭痛が機になる人に限られているのではないだろうか。

 記事では、メーリングリストで公募した全国の診療所や大学病院など22カ所の調査であったと伝えられているが、MLに応じる機関というのがサンプリングになっているかどうかは分からない。また、頭痛を訴えた138人中36人(26%)から算出された1/4という数値にどれだけ意味があるのかも不明である。

 このほか、スクリーニング検査には「精神疾患簡易構造化面接法(MINI)」という仰々しい名前がついているが、要するに、患者さんに、あらかじめ定められた手順どおりに質問をして、該当数をスコアリングしたというだけではないのかなあ。いや、それが、不正確だと言っているのではないが、「構造化」とか「半構造化」などというと、なんだかそれだけでスゴイ面接調査をやっているように思われてしまう。

 風邪や肺炎などが原因で頭痛を訴えている人のうつ病の有病率が1/4より大きいのか小さいのか分からないと、うつ病が原因で頭痛が生じるのか、頭痛が慢性化することがうつ病を起こさせるのか、因果関係をつきとめることもできないように思う。

 内科の受診患者全体に対するうつ病の有病率は2〜6%であるというから、ある患者が頭痛を訴えているという情報を得ることによって、初期診療の段階で早期にうつ病を発見し、自殺などの不幸な事態を事前に防ぐ対策はとれる。この研究の情報的価値はおそらくそのあたりにあるのだろう。


7月12日(土)

【ちょっと思ったこと】


ゴミ不法投棄犯人を初めて目撃

 5月5日の日記に書いたように、岡大の農場北側の歩道に注目のスポットがある。週に2回のゴミ収集場所となっているのだが、なぜかこの地点だけ、指定曜日外の投棄が多く、周辺住民の頭を悩ましているのである。その後もいろいろな対策がとられたが、依然として収集日前々日夜あたりからゴミを捨てに来る人がおり、完全には解決していない。

 7月13日(日)の朝5時半頃に農場の水田の横を南方向に向かって散歩していたところ、片手に透明な袋を持って自転車をこぐ若い男とすれ違った。男がやって来たのは津島新野方面であり別の町内であった。袋の中には牛乳パックや紙くずなどが入っておりどうみてもゴミの袋である。こんな時間、しかも収集日(月曜)の前日にこんなものを運ぶのは妙だと思い、足をとめて動きを追ったところ、東西通りで左に曲がり、まさに問題の収集場所でゴミを投棄、そのままどこかに走り去り、私のほうには戻って来なかった(私が遠くから注視していたことに気付いたためだろうか)。男の顔は東洋系ではあり、髪や顔や服装から外国人風であるようにも見えたが断定はできない。

 私が不思議に思うのは、こんな朝の早い時間、収集日でもないのに、なぜ2km以上離れた場所にゴミを捨てに来るのかということだ。単に生ゴミが臭くて嫌だというなら、もっと近くの収集場所に投棄するはず。また倫理観ゼロの男だったら、そもそも収集場所まで袋を運ぶような律儀なことはしないはず。とりあえず、当該の収集場所のある町内会の人にこのことを連絡し、引き続き、ウォッチングを続けたいと思う。



橋本・元首相の風邪ひき入院

 7/13の新聞記事の片隅に、「橋本元首相が風邪ひき入院」という見出しの15行記事があった。12日早朝、国立国際医療センターに救急車で運ばれたというものであるが、個人事務所によれば、橋本氏は数日前から風邪で熱を出しており、こじらせたことから大事をとって自分で救急車を呼んだということであった。

 この記事にはおそらく、2つのタイプの反応があると思う。1つは、風邪をこじらせた程度で救急車を使っていいのかという問題。先日も、岡山市内で野生のサルが出没しなんと私の住んでいるアパートの1階でも目撃されたというニュースがあった。しかし自治体は、津島地区にサルが現れた時には殆ど何も対応しなかった。ところがその後、伊福町の某大臣の邸宅の塀の上をサルが移動しているのが目撃された時には緊急出動がかけられ、不公平ではないかとの声があがった()。今度のケースでも、普通なら、風邪をこじらせたぐらいでは救急車は出動しない。元首相ということで特段の計らいがあったのではないかという批判が上がるかもしれない。

 もう1つのタイプの反応は、本当は重大な発作があったのだが、政治的な影響を考えて、あえて「風邪をこじらせ」という控えめな表現にとどめたのではないかという憶測だ。記事では橋本氏が昨年2月に「急性僧帽弁閉鎖不全症」で入院しているとの情報があった。

 大物政治家の入院というのは、大したことなければ文句を言われるし、大袈裟に言えば逆に政治的な影響力を低下させる。なかなか厄介なものだ。一日も早いご快復をお祈りします。

7/13追記]
上記の「サル騒動不公平」の話題は岡山日日新聞の記事にあり。



またまた不可解なマツイ報道

 7/13朝6時台のNHKニュースで、またまた不可解なマツイ報道があった。13日は日曜日なのでスポーツコーナーは無くわずか15分間のニュースの時間帯の中で各種試合結果が伝えられていたのだが、プロ野球や大相撲などに先んじて、「大リーグ情報、今行われている○○戦にマツイが登場」と称して、ゴロで凡退する映像が報じられていた。いくら「今行われている」からと言って、このことにどういう報道価値があるのか私にはさっぱり理解できない。別に阪神を出せというのではない。マツイ凡退の映像に時間をさくぐらいなら、土曜日に行われたスポーツの結果を1つでも2つでも多く紹介したらエエじゃないか。

 繰り返し言っておくが、この件に関して、松井選手には何の責任もない。何かにつけてマツイを過大に取り上げるNHK側にすべての責任がある。

7/13追記]
7月13日のお昼のニュースでもわざわざ「マツイ1安打」を報じていたが、そこにどういう情報的価値があるのか、私には全く理解できない。