じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] コスモス。「秋桜」と書くように、もともとは秋を象徴する花であったが、品種改良により、夏至前でも花をつけるようになった。この花壇でもすでに6月頃から小さな花が咲いていたが、大輪としてはこの花が最初。後ろには、テッポウユリやグラジオラスもうっすらと見える。


7月11日(金)

【ちょっと思ったこと】

たこ足配線、1.8mを越える本箱の上に書類等を積み上げると刑事罰

 国立大学の法人化が本決まりとなったが、これに伴い、学内の安全衛生管理は、人事院規則適用から労働安全衛生法の適用に変更となったという。これが思わぬ波紋を呼んでいる。

 専門的なことは分からないのだが、労働安全衛生法というのは法律であるからして、事故や違反等があった時には、罰金を含む刑事罰の対象になるのだそうだ。

 安全管理などと言うと、工学系の実験室だけをイメージしてしまうが、実は、文系研究室でも、思いも寄らぬ違反があるという。先日配信された事務系文書によれば、
  • たこ足配線
  • 1.8mを越える本箱の上に書類等を積み上げる
  • 地震による転倒防止対策を怠る
などが違反の事例にあたるそうだ。

 じっさい、私の研究室を見渡してみると、1つのコンセントには2つの差し込み口があるが、そこから、パソコン本体、ディスプレイ、外付けハードディスク、外付けCD/DVDドライブ、レーザープリンタ、インクジェットプリンタ(スキャナつき)、もう1つの差し込み口からは、FAX電話、ビデオ2台、モニタテレビなどがつながっている。そもそもコンセントの数が少ないのだからどうしようもない。どうせと言うのだろうか。

 本棚の上には書類は置いていないが、代わりに、プラスチックの整理箱が5段積みになっている。これもたぶん違反なんだろうが、他に動かす場所がない。

 転倒防止策に関しては、阪神淡路大震災や鳥取西部地震の時に、岡山でも震度4程度の揺れがあったと思うが、あの程度なら大丈夫だったようだ。

 多少疑問なのは、大学の研究室(院生室を含む)などというのは、程度の差こそあれ、たこ足配線や書類の積み上げが見られるということ。従来より労働安全衛生法の適用を受けているはずの私立大はちゃんと管理しているのだろうか。

 ま、それはそれとして、たこ足はやはり危ない。多少高価になるが、これを機会に、パソコン用の6連のテーブルタップなどを使って整理してみるとするか。




ホンモノの「人間ドキュメント」その後

 昨日の日記の続き。7月11日夜になってから、NHKにんげんドキュメントの放送記録をチェックしてみたが、6月27日放送の「生きていくから歩くんだ」の部分は、すでにすっかり削除されていた。

 念のため、検索をかけたところ、hero.orgのサイトの中に、幸月さん(今回逮捕された男性)の書籍の紹介があった。また、ニュースによれば、この番組はもともと、NHK四国スペシャル「草遍路 終わりなき旅」として5月30日に放送、後に「にんげんドキュメント」において「生きていくから歩くんだ」という別タイトルで放送されたことが分かった。

 テレビ欄によれば朝のワイドショーでも取り上げられる予定だったので録画しておいたところ、この幸月さんという男性は、だいぶ前から家財道具一式を積んだ車をひきながら、遍路みちを回っており、地元では名が知られていたという。また、地元では古くから、お遍路さんを持て成すことは、「恵むのではなく、自分の代わりに巡礼をしてくださることへの感謝」という意味があり、幸月さんは行く先々で接待を受け、時には長期間滞在して、農作業を手伝ったり、巡礼者用のトイレを作ったりしたという。

 これはあくまで推測にすぎないが、この男性の場合、事件それ自体に強盗目的などの計画性がなく、また結果ではあるにせよ殺人には至らず全治1カ月で済んだこと、事件から相当の年月が経過していること、さらに、お遍路で積んだ善行に関して嘆願書が出されるであろうことなどを考慮すると、起訴されても執行猶予つきの判決、むしろ今回の逮捕によって、よりスケールの大きな人間ドキュメントが完成し、末永く語り継がれることになるような気がする。

 なお、NHKの番組サイトで、当該の番組部分をバッサリ削除したのは、ちょっといただけない。何があろうと、番組として流したことは事実であり、消し去ることはできない。事実は事実として残した上で、その後の逮捕の経緯、それに関する制作スタッフや局の見解をきっちりと追記すべきである。ま、裁判終了まで、被告の権利を守るという目的で一時的に非公開にするというなら話はわかるけれど。



プロ野球に関する妻の疑問

 7月11日のセ・リーグ 阪神・巨人戦は、阪神が14-1で快勝。56勝22敗1分、2位ヤクルトと15差、4位巨人とは17差、優勝マジックを47に減らした。またこの日の18安打により、チーム打率は、.301となり、試合終了時点で3割を超えた。

 このこともあって、私はテレビの前にかじりつき、お祭りムードの試合に歓喜していたのであるが、家族はみなプロ野球には関心が無く、早く散歩に行ってこいなどと文句を垂れていた。

 阪神が11対0と大量リードしたときに、退屈した妻が、思いも寄らぬ疑問を発した。

ねえ、何点取ったらコールドゲームになるの?

 そう言えば、うちの息子は中1の時だけ野球部に入っていた。ところが、この野球部は試合では一度も勝ったことがなく、たいがいはコールド負けを喫していた。野球には全く関心の無い妻ではあったが、「コールドゲーム」という言葉だけは知っていたようだ。それにしても、何たる巨人の弱さよ。