じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【ちょっと思ったこと】
タスマニアの赤い海 ゲッツの番組を視たいと主張する娘と熾烈なチャンネル争いの末、NHK地球・ふしぎ紀行「「潜行!神秘の赤い海 タスマニア島に謎を追う」を視ることができた。島の南西端にあるバサースト湾(Bathurst harbour)には世界でもここだけという赤い海があり、水深5〜8m程度の浅い海にはなんと深海生物が棲んでいた。そのヒミツは日光を遮る赤い真水とその下層にある海水の安定状態にあった。番組では赤い海の正体をなかなか明かさなかったが、今年の正月に北部山岳地帯と原生林をトレッキングをした私には、最初から想像がついた。もっとも、湿地に群生するボタングラスがこんなに素晴らしい赤い海を形作っているとは思いも寄らなかった。 余談だが、NHKのサイトのurlが「tasmania.html」とすべきところを「tasumania.html」とスペリングを間違えているのはなぜだろうか。単なるローマ字表記のためか。 ま、この日記最新版だって「WELCOM」というように「WELCOME」の「E」が抜け落ちているのは確かなんだが(最新版のファイル名をWELCOMとしたのは、Web日記の公開をジャストネット上に移した際に、「INDEX.HTM」と「WELCOM.HTM」に限ってジャストネットの新着情報に自動的に掲載されるという案内があったため。私の思い違いだったかもしれないが、いずれにせよSo-net移行後にはあまり意味をなさなくなった。) 今年の梅雨はしっかりしている 気象庁が、近畿、中国、四国、関東甲信、東海地方の梅雨入りを発表したのは6月10日のことであったが、今年はそれが大正解。岡山県南部の場合、9日までは短時間の雷雨があったもののずっと晴れ。10日から16日までの雨量は 2、1、2、2、7、2、7mm となっており、16、17日もこちらの記録にあるように、毎日どこかの時間帯で雨が降っている。 10日から15日の湿度も、 77、62、62、72、87、82、91% というように連日50%以上となっている。 梅雨入り宣言などと言っても、年によっては3日程度雨が降ってからずっと晴れの日が続いて気象台に「本当に梅雨入りしているのか」といった苦情が寄せられることもあるが、今年はおそらく誰も文句を言わないだろう。また、10日頃からの梅雨入りは一週間ほど前からの週間予報のなかでも予報士たちによって言及されており、これまでのところは、季節の変化が順調に進んでいると言ってよいだろう。多少心配なのが台風6号の進路。これによる集中豪雨、その後の気圧配置が気になるところだ。 |
【思ったこと】 _30616(月)[心理]園芸療法の効果について考える(4)「目的としての園芸」と「手段としての園芸」はどうやって見分けるか 昨日の続き。「目的としての療法」とはどういう意味かについて、パネルディスカッションの中で意見を求められた。それに対する私の答えは、
しばしば言われることだが、身体的な健康はそれ自体目的ではない。健康情報番組を100%真に受けて、よいと言われたものを何でもかんでも食べ、よいと言われたことを朝から晩まで実行して健康が保たれたとしても、それだけでは本末転倒。何かすることが無ければ、健康を保つ意味が無い。 健康を保つために園芸活動をするというよりもむしろ、園芸活動を続けたいから健康を守ろうとするものではないかなあ。 「楽しむための療法」であるからといって、機会さえ与えて放っておけばよいというものではない。実は、どういう場を設定すれば楽しめるのかというのは、そんなに簡単に見つかるものではない。 このWeb日記で度々取り上げている「ダイバージョナル・セラピー」なども、じつは、能動的な楽しみ探しの技法として役に立っているのである。ダイバージョナルセラピーというのは、特定の「遊び」のセットではなく、むしろ、対象者個々人について、どういう遊びが楽しみになるのかを調査しそれを確実に導入していくための技法であるという側面がある。特定の遊びを高齢者施設全体に形だけ導入したところで、それはもはやダイバージョナルセラピーとは言えない。つまり、入居者の一人が園芸を楽しみとしているならば、それをサポートするのはダイバージョナルセラピーに含まれる。いっぽう、個々人のアセスメントをせず、画一的に園芸活動を導入してしまったら、それはもはやダイバージョナルセラピーとは言えない。 もちろん、園芸活動が結果としてポジティブな結果をもたらすことは確かである。今回の大会発表でもあったが、授産施設における社会参加のための訓練として活用されることはありうるし、精神科の病院や痴呆性高齢者の介護施設などにおいて、当人の不安や不適切行動の減少に役立つ場合もある。またグループ活動として行う場合に期待されるコミュニティの活性化、さらには環境を守る効果など、それぞれの場で、ニーズに合わせて効用を実証していく意義があることは言うまでもないことだ。 |