じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] [写真] 義父が入院したため北九州までお見舞いに。この病院の屋上にはリハビリ・ウォーク用の散歩道を兼ねた庭園がある。南側には皿倉山が、北側には1901の文字の入った溶鉱炉跡、洞海湾が見渡せる。義父の場合もそうだが、かつて製鉄で仕事をしていた高齢者にとっては、こういう景色には特別の想いがあるようだ。


5月31日(土)

【ちょっと思ったこと】

神奈川県のふしぎ

 北九州・黒崎のダイソー(井筒屋1階)で、神奈川県の100円地図を買った。6月中旬に伊勢原市で学会があるので、周辺の地理を知っておこうと思ったからだ。

 東京で生まれ育った私にとって神奈川県は隣の県であり、47都道府県の中では身近な県に含まれている。しかし私が社会科で習ったのは30年以上も前のこと。改めて地図を広げてみると、いくつか面白いことに気づいた。
  • まず、横浜市の面積が異常に大きいこと。これでは人口が多いのも当たり前だ。
  • 横浜市の中には神奈川区がある。県の名前が区名と同じというのは面白い。
  • それに比べると川崎市は何と不自然な形をしているのだろう。こちらは、市の名前と同じ川崎区がある。
  • 面積の広い市に挟まって、真鶴町、二宮町、大磯町、葉山町、開成町、寒川町、大井町、中井町...というように、合併から取り残されたような小さな町が点在しているのも興味深い。何かメリットはあるのだろうか。
  • 神奈川県全体の形は、何となくアメリカ(本土)に似ているように見える。
 いくつか書いて見たが、大都市とともに海岸、温泉(箱根)、大自然(丹沢)、渓谷、湖を備えた県はそんなに多くは無い。地震の心配さえ無ければ全国で最も住みやすい県の1つに挙げられるのではないかと思う。




古箏の音色と外国語学習

 高速道路を運転しながら、NHKラジオ「関西発土曜ほっと」を聴く。その中で、中国古箏(こそう)の演奏があったが、なかなか素晴らしい音色で、妻もぜひ演奏会に行きたいと言っていた。あとで番組表を調べたところ、奏者・作曲者は伍芳というお名前であった。ラジオによれば、伍芳さんは上海の音楽学校を主席で卒業したあと立命館大学に。現在は、アルバムを出したり日本各地で演奏会をされているそうだ。

 ラジオでも言われていたが、古箏の音色は、日本の琴よりも音域が広く、ハープのようにも、またマンドリンのようにも聞こえるところがある。奏者の動きは、バレーを踊っているようにも太極拳の指先のようにも見えるという。新曲を含めて、いわゆる癒し音楽として注目されそうだ。

 伍芳さんは日本語も上手に喋る。来日後は、日本語の放送を勉強に役立てたという。天気予報で「晴れ時々曇り一時雨」という時の「一時」は13時のことだと思った、という冗談を言っておられた時、私が、いや、それはこしらえたジョークだろう、中国語では時刻のことを「○○時」とは言わないぞと言うと、同じラジオを聴いていた息子が、「日本語を習ったからこそ、間違えたのではないか」と反論した。そうか、中国を旅行する日本人が「汽車」(自動車)などの言葉を取り違えるのは、漢字熟語を日本語としてとらえてしまうからである。「一時」を13時として間違えたのは、中国語としての誤解ではなく、日本語をちゃんと学習した上での誤解だったのだ。