【ちょっと思ったこと】
病院の中庭と温室
数日前の話になるが、所用で某病院を訪れたことがあった(←私自身が通院しているわけではないのでご安心を)。この病院の特徴は、院内各所に樹木や花が植えられており、来院者の心をなごませてくれることにある。
写真右上は、ちょうど見頃を迎えたしだれ桜。もうすぐツツジも咲き出す。モミジの新緑も美しく、全体として日本風庭園として設計されているようであった。
写真左は、最近整備された別の中庭。詩碑のようなものがあり、ちょうど菊桜が満開になっていた。この近くの通路には大型の熱帯魚の水槽(←この日は整備中だったが)や、健康関係のミニ図書館もあった。
圧巻は、院内中央の温室(写真右下)である。規模はそれほど大きくないが、壁上部にはブーゲンビリアの花が咲き乱れ、他に大型の椰子類、モンステラ、セローム、ハイビスカスなどが配置されている。その横には噴水もある。
最近では園芸療法を取り入れる病院も増えていると聞くが、この病院には80年前の創立当初から温室が備えられていた(←現在の温室は昭和57年に整備)というから驚きである。
病院の外の世界を自由に動き回れる健康者にとってはまだまだ物足りない設備ではあるが、入院者にとってはこれらが唯一の自然でもある。来年もういちど桜の花を眺めようという気持ちで不治の病と闘っている患者さんもおられると思うと、一木一草、花の一輪一輪がとっても大切なものに見えてくる。
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