じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 散歩道にある桜の古木(4/13撮影)。4/12に降り続いた雨の影響もあり半分ぐらい散ってしまった。


4月12日(土)

【ちょっと思ったこと】

NationalかPanasonicか

 4/13の朝日新聞(大阪本社)一面に、“「ナショナル」、海外で消える”という見出しの記事があった。松下電器産業が製品につける「ナショナル」ブランドを海外で廃止し「パナソニック」に統一する方針であるという内容。同記事によれば、「ナショナル」は松下幸之助氏が1925年に商標として決定。ところが北米ですでにこの商標が使われていたために1955年に輸出用として「パナソニック」を創設し1961年から本格的に使い始めたということだ。

 さっそく我が家の家電製品を調べたところ
  • ナショナル→洗濯機、遠赤外線石油ファンヒーター、(お尻を洗える)トイレ、エアコン
  • パナソニック→テレビ、FAX電話

となっていた。同じメーカーの製品が2種類のブランドになっているのは確かにおかしい。

 「明るいナショナル、明るいナショナル...」というCMソングが懐かしい、私のような古い世代には、パナソニックよりはナショナルのほうが馴染みがある。「ナショナル」は「国民の」「国民のための」という意味を込めて名付けられたというが、パナソニックの語源はよく分からない。ランダムハウス英語辞典によれば、「sonic」は「音の,音響の;音波の」、「Pan-」は「全…(all), 総…(universal), 汎(common to all)」という意味が記されているが、組み合わせるとどういうことになるのだろう? ちなみに、同辞書では「Pan」には国際遭難信号、また「pan」はフライパンのパンのほか、「(水洗便所の)便器,つぼ」という意味もあるようだ。

 もっとも「ナショナル」のほうは、どうしても国営企業のイメージが出てしまう。それと、このカタカナ表記に引きずられて「national」の「na」の発音が口を開かない「ア」の発音に近くなってしまうように思う。




男性のDV被害者

 各種報道によれば、内閣府男女共同参画局は11日、「配偶者等からの暴力に関する調査」結果を発表。調査は2002年の10〜11月、無作為に選んだ全国の成人男女4500人にアンケートし、3322人から回答が得られたという。

 それによると、配偶者などから暴行を受けた女性は15.5%、性的行為の強要を受けた経験がある女性は9%、各種合計は19.1%、また「命の危険を感じた」と答えた女性は4.4%、「医師の治療が必要な程度のけがをした」と答えた女性が2.7%であったという。

 ここであれっ?と思ったのは、DVの被害者は女性ばかりではないという点だ。調査によれば、配偶者などから暴行を受けた男性は8.1%、性的行為の強要を受けた経験がある男性は1.3%、各種合計は9.3%、また「命の危険を感じた」と答えた男性は0.7%、「医師の治療が必要な程度のけがをした」と答えた男性が0.6%であったという。

 朝日新聞記事の見出しに「女性の2割がDV被害経験」とあるように、DVの被害者というとどうしても女性のことを思い浮かべてしまうが、じつは「男性の1割(正確には9.3%)も被害を経験しているのである。

 この調査とは異なるが、セクハラの被害者も女性ばかりとは限らない。女性を加害者とするセクハラのほか、男性→男性というセクハラも相当あると聞いている。