じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 座主川沿いの辛夷の花。これだけたくさん咲いたのは3年ぶり。


4月4日(金)

【ちょっと思ったこと】

忙しいわたし

 授業開始までにはまだ10日間もあるのだが、新年度の会議などで忙しい日々が続いている。4月4日は、朝から4つの会合に顔を出した。

 一般教育棟(旧教養部)敷地内の桜はほぼ満開に。例年なら金曜の夜は、新入生歓迎のお花見で賑わうところなのだが、あいにくの雨。サークル関係者はガッカリしたことだろう。←ま、実際は花が咲いていても散ったあとでも、変わらないようだが。

 授業が始まる前に研究室の整理整頓をしようと思っていたのだが、これもさっぱり進まない。春休みのうちに紀要論文一本を仕上げる予定があり、これを優先している限りは他のことが手につかない。完成したころには授業準備に追われてしまい、整理整頓をするどころではなくなる。こういう悪循環が続いている。




SARSで知りたいこと

 重症急性呼吸器症候群の感染が広がり、香港のほか、アジア各国や豪州への旅行客が激減しているという。感染地域の中にはマスク着用を義務化しているとこともあると聞くが、果たして効き目があるのだろうか。香港便の航空機のシートを消毒液で拭いている光景もあったが、このあたりの効果もよく分からない。

 もし飛沫感染の可能性があるとすると、私が一番危険だと思うのはホテルでの宿泊である。どこのホテルでもそうだが、取り替えているのは枕カバーとシーツのみ。枕本体や毛布、マットなどはそのまま使い続けられている。枕カバーや掛け布団カバーが取り替えられていない和室もある。

 通常はこの程度で不衛生だと思う人はおるまいが、感染地域となれば話は別だ。感染者が使用したベッドに寝るというのは、人混みに出ること以上に危険ではないかと思うのだが、どうだろうか。逆に、この点だけでも安全性を保証してもらえば、もう少し安心して旅行ができるはずだ。





マンガ文化の危機

 4月5日朝6時台のNHKニュースによれば、マンガ喫茶やレンタルコミックの影響で、マンガの売り上げが減っているという。

 番組によれば、いま日本で売られている本の1/4はマンガであるが、売り上げ総額はピーク時の5860億円から5230億円に減少している。その一因は、自分ではマンガを買わず、マンガ喫茶の仕切の中で読んだり、30円ほどのレンタル料金で借り出して読む人が増えているためであるという。

 この番組で初めて知ったのだが、ビデオやCDと異なり、単行本マンガの場合にはレンタル料金には作者の著作権料にあたる分が全く上乗せされていない。いくら読者が増えても、レンタルで読まれている限りは漫画家には一銭も入ってこない現状にあるという。

 番組でも指摘されていたが、世の中の基本は、努力したものがその量と質に応じて報われるような仕組みを保証しなければならない。このままでは漫画家の努力は報われず、結果的に日本が誇るマンガ文化の衰退につながりかねない。

 ではどうすればよいのか、素人なりに考えてみた。たとえば
  1. 1冊500円の単行本の価格を1万円に設定しておく。
  2. その本の扉のところに「レンタル可」と書いた証書を印刷しておく。
  3. 本を購入する時にその部分を切り取れば、9500円がその場でバック。
  4. 証書が切り取られた本をレンタルした業者には罰則。
というのはどうだろうか。本屋さんの仕入れ価格をどうするか、切り取った証書の偽造にどう対処するか、といった問題は残りそうだ。

 このことで思い出したが、私が子供の頃は、たいがいの本には、著者の検印のようなものが貼られていた。たぶん、印税支払いの証拠のようなものだろうと思っていたが、いつの間にか「検印廃止」、最近ではその文字すら見かけなくなった。出版社が著者に内緒で増刷した場合はどうやってチェックがかけられるのだろうか。