じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[写真] 梅の花。ここにある梅は寒風が当たりやすいところにあるせいか、いくらか花期が遅れているようだが、3月に入り、そろそろ主役交代の時期となってきた。


3月1(土)

【ちょっと思ったこと】

「ロード・オブ・ザ・リング」は記憶に手間取る

 2/27の日記で「ロード・オブ・ザ・リング〜二つの塔〜」のことを書いた。土曜の夜、その映画の前編にあたるビデオ(たぶん副題は「旅の仲間」、英語ではたぶんThe Fellowship of the Ring)をようやく終わりまで観ることができた。

 映画館ではよく分からなかったこと:
  • なぜあんな危険の所を目ざして旅をするのか
  • なぜ指輪をはめてはいけないのか
  • なぜフロドがそんな役を果たさなければならないのか
などなどがやっと理解できた。とはいえ、けっこうくたびれた。

 まず、私は元来、固有名詞の記憶が非常に苦手であり、教室の学生の名前すら全員覚えきれないほどだ。映画ではカタカナの人名やら地名やら族名やらがいっぱい出てきて、いっこうに頭に入らなかった。じっさいに映画館で観たという息子に時々教えてもらってやっとストーリーの概略が理解できたが、ああ、なんてヤヤコシイことよ。やはり私には、「千と千尋の神隠し」のように予備知識全く無しで誘い込まれていくような映画のほうが気が楽で性に合っているようだ。

 固有名詞の暗記に加えて、たった1つのセリフを聞き逃すと意味がわかりなくなりそうな部分もあった。例えば、主人公フロドがなぜビルボの家に勝手に入り込んできたのか、ビデオを1回観ただけでは謎であったが、何度か再生したところ、フロドもビルボも同じバキンス家であり、ビルボは養父であることがちゃんとセリフの中に出てきた。途中から出てくるボロミアがどういう家系だったのかは、私の記憶容量を越えていて未だに分からない(そういやボロミアの父に関しては字幕に誤訳があったとか)。エルフにも、どっかの王国(今回の「二つの塔」で戦闘に参加する国)と魔女みたいのが住んでいる森の2つがあるみたいだし、人間の世界も2つか3つぐらいの国に分かれているようだが、その対立関係もよく未だによくワカラン。

 そのほか、素朴な疑問をいくつか。ま、もともとフィクションである以上、あまり深読みしすぎると楽しみが薄れてしまうけれど。
  • サルマンというのは相当なパワーの持ち主のようだが、それだったら、わざわざ兵士をいっぱい造らなくても魔法の力だけで世界を征服することができるのではないかなあ。
  • ビデオの始まりのほうでは花火を打ち上げるシーンがあった。あれだけの技術があるんだったら、とっくの昔に鉄砲や大砲が開発されていたはず。
  • あれだけ大勢の敵と闘ったら、主人公側のほうでももっと犠牲者が出るはず。ま、それを言ったらオシマイか。
 というところが大ざっぱな感想。なお、この映画タイトルや原作は「The Lord of the Rings」というように「Ring」ではなく「Rings」と複数形になっている。その前にtheがついていることから、最初に10個だか20個だか造られた指輪がありそのLordたる指輪のことを示しているものだと思うが、日本語の『指輪物語』では他の指輪のことが連想されない。といって『指輪の殿様』では迫力に欠ける。『呪いの指輪』ではちょっと怖すぎるか。カタカナのままで表すならせめて『ロード・オブ・ザ・リングス(ズ?)』とすべきではないかなあ。「ザ・リング」でボクシングを連想する人は居ないんだろうか。