じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[写真] 今年も妻からバレンタインチョコをもらった。型に入れて作るため毎年同じ形。金粉がまぶしてあるのが今年の特徴である。「金粉は消化に悪い」「地球資源の無駄だ」などと余計なことを言ってしまったので、×××


2月14日(金)

【ちょっと思ったこと】

「雪国はつらいよ」どころではない

 各種報道によると、教科書出版「東京書籍」は、中学用地理の教科書の記述に誤りが数多くあったとして、訂正版を作り直して112万冊を再配布することを決めたという。

 さっそく、同社のWebサイトにアクセスしてみたところ、昨年12月時点でのお詫びの文書があることを発見。これで気づいたのだが、東京書籍と言えば、少し前に、公民の教科書で、「雪国はつらつ条例」 (新潟県中里村)を「雪国はつらいよ条例」(新潟県中里町)と書き誤り、話題になった教科書会社であった。

 地理についても、
 正誤表が公開されていたが、この時点では14箇所に過ぎない。ところが、報道によれば、誤記訂正とデータ更新を合わせると修正箇所は160にものぼるというのだから大変なことだ。

 詳しい事情はよく分からないのだが、そもそも教科書検定というのは、こういう誤記を正すために行われているのではなかったか。だとすれば、これだけの数の誤記を見落としたというのは、検定官にも責任をとらなければなるまい。誤記の中には、キルギスとタジキスタンを取り違えるなど、ワープロの誤変換や単なる校正ミスで済まされないミスが多数ある。出版社のチェック体制ばかりでなく、執筆者の責任も追及されるべきだ。

 「112万冊を無料で再配布する」などというと聞こえがよいが、これ自体、莫大な紙資源の無駄使いである。とにかく、それぞれのミスがどういう原因で発生したのか、個別に原因を明らかにしてほしいものだ。



PDFはアドビの独占ではなかったのか

 一太郎13と「速攻!翻訳マスター」のセットを大学生協価格で購入した。しばらく使ってみた時点で感想を書きたいと思う。ユーザー登録の中で初めて知ったのだが、関連商品として、ジャストシステムは、一太郎文書をまとめてPDFファイルに変換できるPDF作成ソフト
「Justsystem PDF Creator」を1万2800円で、3月上旬に発売する予定であるという。変換エンジンには英国Global Graphics Software Limited社の「Jaws PDF Creator(TM)」を採用し、PDF1.4仕様に準拠した出力が可能とのことだ。

 私はこれまで、PDFというのはアドビシステムズ社が開発し、変換エンジンを独占的に管理していると思い込んでいたが、どうやら、そうではなかったらしい。これまでも一太郎文書のPDF化は可能ではあったが、上記のようなソフトが安価に発売されればずいぶんと便利になると思う。もっとも、「オンラインショップのみからの発売」というような記事もある。販売上何か障壁があるのだろうか。

 PDFについて私が理解しているのは、
  • 印刷文書と同じレイアウトで表示ができること
  • それにも関わらず、テキスト部分をコピーしたり検索できるという利点があること(但し、行政文書の中には、印刷物をスキャナーで読み込んだ画像をそっくり掲載してPDFと称している場合がある。この場合は当然のことながら、テキストのコピーや検索はできない)
の2点である。少し前までは、PDF文書は読み込みにも表示にも時間がかかり、ファイルのサイズも莫大な大きさになるというデメリットがあった。最近では、かなり改善されたとは思う。

 とはいえ、ジャストシステムが自力で新しい仕様を開発できなかったのはちょっぴり残念。画像の圧縮には日本の技術者が大きく貢献したということをどこかで聞いたことがあったが、画像とテキストを合体させた圧縮にはこれ以上の改良の余地はないのだろうか。