じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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サーバーの容量事情により、写真ファイルはこちらに移しました。 リッチモンド・ブリッチ(Richmond Bridge)。オーストラリア最古の石橋で、橋の中央に「A.D.1823」と刻まれた石版が埋め込まれていた。右の写真にあるように、橋の向こう側に尖った塔の建物がある。昨日の写真ではなく、こちらのほうがオーストラリア最古の教会かもしれないが未確認。


1月28日(火)

【ちょっと思ったこと】

頂点に立つことのつらさ/日本のメジャー

 大関・朝青龍の横綱昇進が1/29午前の理事会・番付会議で正式に決定されるという。伝達式でどういう言葉が使われるか興味が持たれるところだ。聞くところによれば、過去2回の伝達式では、漢語の読み間違いがあったという。本人も知らないような難解な漢語ではなく、むしろ「大地を走る蒼きオオカミのように...」とか、日頃から口にしている父母への敬愛を表す分かりやすい言葉を使ってもらいたいと思う。

 横綱と言えば、一昨日の夕食時に、元横綱の貴乃花と曙が出演する回想番組があった。貴乃花にまつわる名勝負というと、相撲ファンはたいがい「痛みに耐えた」あの一番や、先輩横綱たちを倒した相撲を思い浮かべる。しかし本人が挙げたのは、初土俵や幕下、十両に上がったころの取り組みばかりであった。観る側にとっての相撲は、幕内土俵入り以降、せいぜい十両以上の取組に限られてしまうが、力士たちにとっては、むしろ十両に上がるまでのところに生涯の思い出となる名勝負があるのだろう。

 番組の中で、曙親方が、横綱に上がるまでの時の相撲のほうが楽しかったというようなことを口にしていた。平幕の頃であれば三役や大関と対戦しても負けてもともと。勝てば褒められるが、負けても文句は言われない。ところが横綱になってしまうと、勝って当たり前、負ければ座布団が飛ぶことになる。行動分析の言葉で言えば、横綱になるまでは勝つことは「好子出現の随伴性」、横綱になってからは「好子消失阻止の随伴性」というわけだ。強いうちはいいが、怪我や体力の衰えが目立つと常に引退を考えなければならなくなる。必ずしも楽しい稼業とは言えない。




 ところで、初場所で外国人力士が5階級で優勝したことについて、朝青龍の師匠の高砂親方(元大関・朝潮)がよいことを言っていた[1/28、朝日新聞オピニオン欄]。
野球やサッカーでは魅力的な選手が絶頂期に海外へ行ってしまう現象が起きている。相撲界は逆に海外から優れた才能を受け入れる立場にある。米大リーグが「メジャー」と呼ばれていることにならえば、相撲は日本の「メジャー」スポーツと言ってもいい。野球の頂点は米国だが、相撲なら日本の中に世界の頂点がある。...
 高砂部屋の応援掲示板までやってきて日本人力士の不甲斐なさを嘆く人までいるが、確実に言えることは、どんなに外国人力士が増えたとしても、国技館で最高の相撲が観られることは決して変わらないということだ。このあたり、確かにプロ野球やサッカーとは違う。

 このほか、高砂親方は日本人力士の育て方、収入や保険、力士のCM出演、入場料の高さについても語っておられた。高砂親方の考えどおりに改善が進めば、視聴率7.2%まで落ち込んだという大相撲人気もまだまだ回復のチャンスがありそうだ。




中国、最大の輸入相手に

 財務省は27日、2002年の貿易統計(速報)を発表した。1/28朝日新聞記事に示された資料によれば、長年トップだった米国(シェア17.1%)を超えて、中国(18.3%)が日本の最大の輸入相手国になったという。輸出相手国のほうは、相変わらず米国がトップで28.5%だが、中国(9.6%)、韓国(6.9%)、台湾(6.3%)、香港(6.1%)、シンガポール(3.4%)というように、輸出相手国・地域では上位10カ国・地域のうち7カ国・地域がアジアに位置しており、日本経済のアジア地域への依存度が大きくなっていることを示しているように思う。

 そういえば、先日タスマニアで土産物を買おうと店に入ったところ、オーストラリアの風景写真入りグッズが「Made in China」と書かれてあってがっかりしたことがあった。スーパーで売っていた日用品の大部分は中国製もしくは東南アジア製であったほか、ハリポタのトランプまで「Made in China」と書かれてあって驚いた。

 良い面も悪い面もいろいろあるだろうが、とにかく固定観念にとらわれずに現代中国を知っておく必要がある。



一面の雪景色

[写真] 1/29は未明から時折吹雪模様となり、岡山では珍しい雪景色の朝を迎えた。最低気温が氷点下になったこともあって、道路はつるつるに凍り、朝食前の散歩時にもバイクが転倒する場面を目撃した。今日は一日気を付けないと。