じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 12/8の朝日新聞によれば、台北市長に馬英九氏(52歳)が再選されたという。2000年12月に台北で国際会議が開催された時、馬氏が挨拶に来られたことを思い出した。米ハーバード大などに留学の経験があり、故蒋経国相当の英語通訳を務めたというだけあって、訛りの無い英語をペラペラと話していた。ホテル(圓山大飯店)にご到着の知らせが入るや否や、会場内の女子学生がキャーキャーと騒ぎ出し、いったい何者が来るのかと思ったほどだが、記事には「スポーツ好きな二枚目で女性の支持者が多い」と書かれてあった。なんじゃ、これじゃまるで私は引き立て役じゃないか。





12月8日(日)

【ちょっと思ったこと】

ドリンクバー無料券は高くつく

 近くのファミリーレストランのドリンクバー無料券が新聞のチラシに入っていたので、家族4人で食べに行った。このドリンクバーでは、各種コーヒー、紅茶、ココア、コーラ、カルピスソーダなどが飲み放題。通常は一人200円の料金となっている。

 昼食後に「レスパール藤ヶ鳴」に行く予定があったので、なるべく水分をたくさんとっておこうと、各自4杯ぐらいは飲んだはずだが、食事のほうがけっこう高く、結局4500円ほどの出費となった。回転寿司屋に行ってもこんなにはかからない(妻や娘は4〜5皿しか食べないため)。いくら飲み放題といってもドリンクの内容は、1杯70円の自販機とたいして変わらないだろうから、4杯飲んでも280円相当。レストランにしてみれば、これで十分に元がとれるはずだ。けっきょく、無料券は高くつくことになった。




英語で喋ることを絶対条件にする必要はない

 ノーベル化学賞の授賞式を前に田中耕一氏が英語による講演を行った。そのあとの記者会見で田中氏は、このスピーチのための20回以上の練習をしたこと、(練習したから上手に聞こえるだけなので)英語がうまいとは思ってほしくないこと、もう英語は喋りたくないこと、などを語っておられた。

 田中氏の言葉には謙遜の部分もあると思うが、優秀な頭脳の持ち主であるゆえに英語が上手でなければならないという理由はどこにもない。専門分野で発揮されるべき優秀な能力が英語の練習に費やされるというのはまことに無駄であるように思う。

 「英語が使える日本人」については、最近の考えをこちらにまとめたところでもあるが、とにかく日本人は、自信を持ってニホン英語を話し、かつ、込み入った議論をする必要がある場合は、通訳を間に入れ、母国語に基づいた思考水準を落とさずにコミュニケーションをはかることも考慮に入れるべきであろうと思う。なにも「自分で英語を喋るか」vs「全面的に通訳に頼るか」という二者択一で考える必要はない。部分的には自分で喋り、正確さが問われる部分については通訳を通じて確認を求めるという方法があってもよいはずだ。通訳に頼ることは何ら恥ずかしいことではない。そもそも(米国人などは)英語しか分からないという点で、日本語と(ある程度)英語を使える我々よりも劣っているのだから。

 いずれにせよ、あの種の講演ではたいがい草稿や要旨が事前に配布されているので、ネイティブと同じように発音しなくても、聞き手はすでに内容を理解できているはずだ。ならば、思いっきりニホン的な英語でよいから、パフォーマンスを重視して聴衆をひきつけることに気を配るのも一案かと思う。余談だが、自称隠居老人の小柴昌俊先生は、もともと英語がお得意なのか、年季が入っているせいか、とにかく、聴衆をひきつけるパフォーマンスに長けておられるように見えた。



1万頁の申告書

 イラクが国連に出した申告書は1万頁にのぼるという。印刷物に加えてCD-ROMが提出されていたのがいかにも今風だが、あれはどういうOSやワープロソフトで作成したものなんだろうか。

 それはそれとして、1万頁というのはどれぐらいの量になるのだろう。岡大の卒論や修論はA4用紙1頁に1600字とするのが標準になっている。これを当てはめれば1600万字のリポートということになる。私が毎日書いているWeb日記は、昨日の分でいうと約3000字。同じ分量で書き続けたとすると、5333日分、つまり14.6年分の日記に相当することになる。これを短期間にまとめ、かつ、イチャモンをつけられぬように一言一句正確に記すというのは大変な作業だと思うのだが、最終的には誰が目を通したのだろうか。相当な才能の持ち主であろうと思う。

 日本ももう少し強い立場にあったら、北朝鮮に対して、拉致問題や工作船問題、さらには核兵器や生物兵器開発について、正確な報告書を求める権利を行使できるはずなんだが、歯がゆい思いのまま年を越すことになるのだろうか。



三角形が逆さになる

 12/9早朝は、関東地方では積雪に見舞われたというが、岡山方面は久しぶりに晴れて、金星や火星を眺めることができた。火星と金星は、これまでで一番接近して見えた。また、少し前には、火星を上側(天頂側)頂点として金星と乙女座スピカを結ぶ辺が長辺となるような三角形が見られたものだが、今朝はこれが逆さになり、長辺の下側に火星が位置するようになった。

 このほか、目をこらすと、金星と火星の近くに三等星ほどの星があり、ほぼ正三角形を構成していた。あとで星図で確かめてみたい。