じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] [今日の写真] 岡大構内七不思議の1つに、時計台前の「落ちないアメリカフウ」というものがある(←長谷川が勝手に選定)。名物の「落ちない銀杏」の写真(右)とともに、11/29時点の様子をお伝えしておく。





11月29日(金)

【ちょっと思ったこと】

暖冬予報はどうなる

 11/29朝の岡山は2.2度まで下がり、この冬いちばんの寒さとなった。しかし、30日以降の最低気温は、おおむね7度〜9度の予報が出されておりかなり暖かくなるようだ。

 そういえば、気象庁は29日、12月の長期予報を「北日本で平年並みのほかは高い」から「北日本で低いほかは平年並み」に修正したという。1週目は比較的高いが、2週目に急激に下がり、寒暖の変動が激しくなるとのことだ。

 私が最低気温に関心をもつ最大の理由は観葉植物の管理になる。すでに大部分は室内に取り込んでいるが、日に当てないと葉が黄色っぽくなる種類もある。寒さに強いものなら5度ぐらいまでは出しっぱなしにしておいてもOKだが、それより下がった場合、わずか1度、2度の差で大ダメージをうけることがあるので注意が必要だ。例年12月に入ってから室内に取り込んでいたベンジャミンゴムなど、今年は早くも、外気に当たっていた側が黄色くなってしまった。このほか、室内には入れないが、サボテンや多肉植物に霜が当たらないような工夫も必要だ。




民主党と自由党が合併すると...

 昨日あたりから急に野党勢力再編の話が現実味を帯びてきた。これに関して、小泉首相が「そんなことになったら、自民党と同じ党名になってしまう」と冷笑していたのが面白かった。「自由民主党」に対して「民主自由」というのはアリかもしれないが、政策上どういう違いがあるのか分かりにくい。英語表記も紛らわしいものになるに違いない。

 この日記にも何度か書いてきたが、冷戦後の対立軸は、「保守か革新か」ではなく、「欲するものを追求する競争を行い、国家による干渉を最小に抑えるならば、社会全体として最大の利益が生ずる」(11/14の日記参照)という市場原理を優先するか、それとも、「閉鎖系の資源を前提とし、競争よりは協働を重視した持続可能な環境が築こうとするのか」という選択にある。また、市場原理優先社会では、利己的な争いや「勝ち組・負け組」の差が顕著になりがちなため、これを補完するためにしばしば道徳教育の重要性が説かれることになる。これに対して「協働」を重視する立場では、特別な道徳教育を行わなくても、持続可能な社会で生活すること自体で自然に互助的な人間ができあがっていくと考える。このほか、外交面においては、グローバル化(実質、親米路線堅持)か、アジア重視か、それとも鎖国か、という選択もありうるが、あくまで内政あっての政治である。外国に依存して内政が決められるようでは困る。

 そういうことに留意するならば、「自由民主か民主自由」などという対立軸はチャンチャラおかしい。せめて、「市場原理党」と「閉鎖循環党」ぐらいに分かれるべきではないだろうか。ま、どちらにも属さない「癒着党」やら「族議員党」があっても構わないとは思うけれど。




参加国が少ないからヤメロというなら...

 11/30朝のNHK速報によれば、IOCは、オリンピック競技から野球、ソフト、近代五種を外すかどうかという決定をアテネオリンピック開催後まで先延ばしすることを決定したという。

 全くの素人である私にはよく分からないのだが、この議論の背景には、参加できる国がごく一部に限られているという主張があったように思う。確かに、野球が盛んな国は、米大陸の一部と東アジアの一部に限られていることは事実だ。しかもいっこうに広まる気配がない。この点、プーチン大統領でも黒帯を締めるという柔道とはエライ違いである。

 もっとも一部の国しか参加していないというならば、まずは冬季五輪自体を廃止すべきだろう。ああいうものは、亜熱帯、熱帯、あるいは砂漠地帯の国々にとっては無縁のスポーツである。人種的にも、東アジアの先進国がかろうじてメダルをとるほかは、白人ばかりが威張っている。いくら世界中に普及させようとしても、暑い国々で練習できるのは一部の特権階級の師弟だけに限られてしまう。

 近代五種については今回初めて知ったが、あれはあれで、別の意義があったと思う。一種目だけのエキスパートになろうとすると、どうしても一部の筋肉だけに負担がかかる。スポーツが健全な身体の育成や健康の保持のためにあるとするならば、万能選手が金メダルをとれるような複合種目を作るべきだと思う。現行の近代五種がそれにあたるとは思わないが、例えば「陸上短距離」、「陸上長距離」、「水泳」、「鉄棒」、「柔道」の5種目を複合した競技などあってもよいのではないだろうか。