じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 時計台前のアメリカフウの紅葉がさらに鮮やかになってきた。





11月5日(火)

【ちょっと思ったこと】

米国の共和党・民主党の党首って誰だ?

 米国の中間選挙の開票がまもなく始まるという。これに関して前から疑問に思っていたのだが、共和党や民主党には党首(もしくは幹事長、委員長、総書記?)のような方はおられるのだろうか。ニュースにも、それぞれの党の代表が演説している場面は出てこないように思う。共和党の代表はブッシュ氏のようにも見えるが、大統領が党首を兼ねることはあるまい。民主党の代表は少なくともゴア氏ではあるまい。前回の大統領候補であったに過ぎず、選挙後の党を代表しているとも思えない。どなたか掲示板にて情報をいただければ幸いです。




髪の色あれこれ

 カンボジア御滞在中の小泉首相の記者会見がニュースで伝えられていた。あれっ?と思ったのは小泉首相の髪の色である。真っ黒でもなく、真っ白でもない。照明の加減なのかもしれないが、何となく金髪というか茶髪というか亜麻色というか、髪を染めておられるように見えた。まさか一国の首相が??と思ったが、本当はどうなんだろうか。

 余談だが、松井が抜けた後の戦力補強を兼ねて、FA宣言の近鉄・中村選手の獲得に巨人が前向きの姿勢を示しているとのニュースがあった。これに関連して、巨人の渡辺恒雄オーナーが「(金髪の)髪を黒くすることが唯一の条件だ」と語っておられ、その後中村選手の髪がクロっぽくなったというのはまことに興味深い。野球帽をかぶっていて普段は拝見する機会が無いが、巨人の選手には髪染め禁止命令が出されているのだろうか。どっちにしても、野球選手は野球帽で髪が蒸れるせいだろうか、若いうちから髪が薄くなる人が多い。先日の「ためしてガッテン」でも取り上げていたが、ヘアカラーは毛髪にダメージを与えやすい。個人の価値観は尊重しつつも、プロ野球選手は若ハゲを防止するためにも髪を染めないほうがよいのではないかと思う。

 
【思ったこと】
_21105(水)[心理]グループホームの外部評価

 夕食時のNHK「クローズアップ現代」で、グループホームの最近の事情について取り上げていた。グループホームは5人〜9人の入所者を受け入れる小規模の介護施設であるが、1999年の266施設であったものが2002年10月には2325施設、さらに2004年には3200施設に増加する見込みであるという。

 開設にあたっての基準が緩やかであること、風呂やトイレは一箇所あればよいので部屋数の多い個人住宅を改装するだけでも開設できること、こぢんまりした雰囲気の中で入所者の特技が活かせること、などが急増の一因になっているようだ。

 以前も紹介されたことがあったが、こうした小規模のグループホームでは、入所者が自分で家事を手伝うこともある。能動的な働きかけの機会を増やすことが生活の質を高める最良の方法であることはスキナーが主張するところでもある。ある90歳の痴呆性のお年寄りは、大規模施設では「寝たきり、常時おむつ着用」と記録されていたが、グループホームに移ってからは、昼間は車いすで移動、おむつを外して2時間に一度トイレに誘導する工夫がなされているという。

 番組後半では、グループホームに対する外部評価義務づけの話題が取り上げれていた。一昨年オーストラリアのシドニーのAHNECA(Australian Nursing Homes and Extended Care Association-Federal)で、介護施設の適格認定(accreditation)について話を伺う機会があった。オーストラリアでは早くからこの制度が取り入れられており、万が一「不適格」と判断されると公的援助が打ち切られ施設は閉鎖に追い込まれる。このたび日本国内でもグループホームへの外部評価が義務づけられるようになったが、記述式で評価するところなどはよく似ている。オーストラリアがモデルになっていたのかもしれない。

 外部評価により施設内でのムダな飾り付けや常時流されていたという癒し系BGが廃止されたというエピソードは、なかなか興味深い。施設内の環境は、あくまで入所者本位で決めなければならない。施設職員や外来者だけが誉めるような飾り付けや豪華設備は無意味なのである。このほか、(入所者に混乱を与えないよう)施設内ではメモをとらず、入所者たちと一緒に食事をとるなどして長時間過ごすという調査方法もまことに適切である。短時間の訪問調査だけでは施設側が泥縄型の整備をしても見抜けないおそれがあるからだ。

 外部評価とはいえ、実際には記述式で、適格認定というより助言型の評価を行っているという印象を受けた。これもたいへん良いことだと思う。できることなら、入所者が能動的な働きかけをする機会が、どのくらいの時間、またどのくらいの種類用意されているのかもじっくりと判断してもらいたい。ぼんやりと椅子に座っている人の多い施設よりは、得意な仕事を分担して活発に動いている施設のほうがすぐれていることは言うまでもない。