じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] トイレの壁に面白い形の蛾が止まっている。羽根の形が何となく天使のようだ。多少位置を変えながら、もう3日も止まっている。このままここで最期を迎えるのだろう。
10/28追記]ここでいう「天使の形」というのは、エッシャーの「天使と悪魔」という「図と地の反転」図形の白地の部分を意味しております。





10月27日(日)

【ちょっと思ったこと】

新聞紙のヒミツ

 夕食時に視た「クイズ日本人の質問」によれば、新聞紙の重さは1枚あたり23gから19g、さらには18gへと軽量化が進んでいるという。1枚だけなら大した重さではないが、配達の手間、同じ重さあたりの情報量、などと考えると格段の進歩であると思う。

 番組では、欄外の「▲」、「●」などが何を意味するかというクイズもあった。正解は、印刷中で最新の記事に更新されたことを示す「追いかけマーク」ということだった。昨日と本日の新聞を見ると、確かにスポーツ欄や衆参補欠選記事が掲載された紙面に「▲」マークがつけられていることに気づく。

 新聞と言えば、ちょうど27日夕刻に集金の方が来られた。ふだん妻が支払っているのであまり気にかけていなかったが、1カ月の購読料(岡山地区は日刊)は3007円だそうだ。消費税コミであるとしてもずいぶん半端な金額だ。どういう計算をしているのだろうか。

 それと、10月に入ってから2日続けて6時20分頃に配達されたことがあった。私はふつう散歩のあと、6時すぎから朝食をとりながら新聞を読み始めるので、6時前に配達されていないと非常に困る。配達員の方に苦情を言おうとしたら外国人でうまく通じなかったので販売店のほうに「6時前に配達できないようだったら他紙に替えるぞ」と電話を入れたところ、翌朝から早めに配達されるようになった。いろいろご苦労だと思うが、他紙もみな6時前には配達されている以上、頑張ってもらうしかない。




当初発表とその後の修正

 モスクワ中心部の文化宮殿劇場をチェチェンの武装集団が多数の人質をとって占拠していた事件は、特殊部隊の突入により解決。約820人の人質のうち117人(一部報道では118人)が死亡、また犯人グループは50人が射殺、3人が逮捕されたという。

 特殊部隊突入直後の死者数は確か67人と発表されていたと思う。この数字が何を根拠に発表されたのか分からないが、とりあえず具体的な数字を出しておいて、各国首脳から「最小限の犠牲で済んでよかった」というコメントをとりつけ、事後に犠牲者数の修正をはかるという発表のしかたは、世論操作上効果的であったと思う。死者数不明のままでは各国首脳もコメントを出しにくい。また、いきなり「117人死亡」では突入作戦失敗という批判も出てくるかもしれないが、先に公言を引き出しておけば滅多に翻されることは無い。

 もっとも、犠牲者数が増えた最大の原因は、突入の際に使用した無能力化剤入りの特殊ガスによるものだという。テロ集団の自爆があった場合の犠牲者数と特殊ガスの作用によって想定される犠牲者数のどちらが多いかを天秤にかけるという決断は、なかなかできないことだと思う。

 これまでのテロ事件は大部分が爆弾や銃撃によるものであったが、これからはむしろ、サリンのような毒ガス使用によるテロのほうが恐ろしい。セキュリティの検査にひっかかりにくいからである。いずれ、防毒マスクを持って町中を歩く時代が来るのだろうか。

 余談だが、今回の事件でプーチン大統領は、多数の犠牲者が出たことについてテレビで国民に謝罪をした。このときの言葉は確か「プラスティチェ」のように聞こえた。多数の犠牲者が出た時に不謹慎ではあるが、こういう時は、「イズヴィニチェ」ではなく「プラスティチェ」と言うべきなのかと、昔習ったロシア語のことをちょっと思い出した。