じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 農学部正面にある楷の木(オス株)の紅葉が始まった。





10月25日(金)

【ちょっと思ったこと】

娘の疑問

 10月もあとわずか、来週の11月2日〜4日は岡山大学祭が行われる。このことで、娘から質問が出された。それは、

岡大って、なんでこんなヘンな人たち呼ぶのよ!

というものだった。さあ、私に言われてもワカリマヘンなあ。いや、芸人さんはみな一生懸命やっているんだから、ヘンな人っていうことはあるまい。あるまいなあ



岡山の名力士と言えば

 夕食時に、NHKふるさと発「今あの人に会いたい」というローカル番組を視た。この日に出演されたのは、岡山県出身の名力士、元鷲羽山の出羽海親方。鷲羽山は、入門時の新弟子検査には173cmスレスレでやっと合格、もっとも当初はあまり有望力士とは思われていなかった。しかし中学時代に陸上(砲丸投げ)、水泳、柔道などで培った敏捷さを活かして、北の湖(現理事長)、高見山(東関親方)などの大物を倒し、最高位関脇までつとめた。現在は、出羽海親方として出羽一門の指導にあたるほか、九州場所開催の最高責任者として2ヶ月前から準備に取りかかっているという。

 今回のインタビューによれば、鷲羽山にとって相撲とは人生そのもの。楽しい時もあれば辛い時もある。そんななか「ポジティブ思考」の一例として挙げられたのは、初日から8連敗した時のエピソードであった。中日をご観覧の昭和天皇が春日野理事長に「鷲羽山はどうして勝てないのか」と質問され、このことが後日、理事長から鷲羽山に伝えられた。鷲羽山は、もし4勝4敗だったら話題にものぼらなかっただろうが、たまたま8連敗したために天皇陛下に注目して貰えたと、ポジティブに受け止めたという。現在一部で言われている「相撲人気の低下」についても、「相撲好きが減ったわけではない。不況で財布の中身が軽くなれば、今まで3回観戦に来ていた人は1回に減らし、あと2回はテレビで観戦ということになる。景気がよくなればまた回数が増える。その時のために、今からちゃんとしておけばよい。」というように(←長谷川の聞き取りのため不確か)、楽観的に考えておられた。

 弟子の指導に関して、最近では「どうしたら強くなれるか」ではなく、単に「私は強くなれるでしょうか?」という質問が出てくる傾向を、甘えであると言っておられた。自分の努力不足を顧みず、単に、状態の変化として将来の可能性を論じたところで意味はない。大学で言えば、「卒論は書けるでしょうか」とか「どういうテーマで卒論を書いたらいいでしょうか」と聞きに来るようなものか。

 久ぶりに見た鷲羽山(出羽海親方)の第一印象は白髪の老人といった感じだったが、年齢はなんと、私より3歳年上にすぎなかった。私が大学生・大学院生の頃に活躍した力士だから、それも当然であるが、ずいぶん老けて見える。そういえば現理事長の北の湖親方は、花のニッパチと言われた昭和28年生まれであって私より1歳若い。相撲協会の幹部もいよいよ、私と同じ世代が中心的役割を果たすようになってきたようだ。ま、自分もそれだけ年をとったということだ。



男性喫煙者50%未満に

 10/28の朝日新聞によれば、JTは24日、男性喫煙者率が49.1%と、前年に比べて2.9%減ったと発表した。毎年5月に全国の成年男女1万6000人を対象に調査しているもので、男性が50%を割ったのは1965年の調査開始以来初めてであるという。ちなみに女性の喫煙率は14.0%(マイナス0.7%)、男女計は30.9%(マイナス1.8%)となっている。

 私の職場では、毎日出勤簿押印のために入室する事務室内でタバコを吸う事務職員が複数おり、9月の教授会で善処を求めたところであった。しかし一昨日にもまだ改善が無かったため、再度、学部長と管理職あてにメイルを送った。このほか、狭い廊下でくわえタバコをしながら歩く教職員も居る。すでに学部によっては全館禁煙の措置がとられたところも多いのだが、文法経3学部内は未だにルーズだ。公共の場での喫煙は、非喫煙者の健康を損ねる。また幹部事務職員が喫煙しても、同じ室内の一般職員は苦情を出しにくい雰囲気がある。このさい、徹底的に対決し、場合によっては、喫煙者の実名を挙げて学長、事務局長に直訴したいと考えている。

 上記の喫煙者率減少は、非喫煙者保護の世論づくりにとってプラスになると思われる。しかし、20代から50代までは依然として50%を超えているということなので、職場内ではまだまだ喫煙者優位の世論が形成されやすい。喫煙自体は個人の自由であるが、職場では、あくまで指定箇所で喫煙するように心がけてもらいたい。このほか、中高生、時には小学生への非喫煙化対策も強めなければならない。