じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 剣山頂上付近に咲くリンドウ。以前9月頃に息子と登った時には、頂上から隣の山(次郎ギュウ)に至る尾根筋にいっぱい咲いていたことを覚えているが、今回は時期が遅かったせいだろう。大部分は枯れていた。なおこの写真の右手後方には雲に包まれてうっすらと石鎚山もそびえている。





10月23日(水)

【ちょっと思ったこと】

20分の休みで年休1日分

 年休(有給休暇)をとろうと思って庶務係に行ったところ、18日と4時間残っているはずの記録が、いつのまにか17日と7時間に書き換えられていた。おかしいなあと思って尋ねてみると、運転免許更新手続のために午後の休みをとった時に、

●13時から17時

と書けばよかったところを、うっかり

●12時40分から17時

と書いてしまったことが原因であることが分かった。12時40分というのは午後の授業(3コマ目)が始まる時刻のことであり、あまり深く考えずにそう書いてしまったのだが、確かにこれでは4時間20分の休みを申請したことになってしまう。ところが、国家公務員の規則では、20分の休みは1時間単位で処理されてしまう。つまり20分オーバーしたことで結果的に1時間余計に休暇をとったことになってしまったのだ。

 ところが、この「損」は40分だけでは済まされない。国家公務員の年休は、毎年20日分まで翌年に繰り越すことができるのだが、確かこれは日単位であると定められていたはずだ。つまり、もしこのまま年末まで休みをとらなかった場合、繰り越しは17日と7時間ではなく、17日ポッキリになってしまうのである。ま、大学教員の場合、土日でも時間外でも必要に応じて「出勤」しているし、17時40分からの会議だってザラにあるので、休暇など気にしてもしょうがないと言えばそれまでだが、ちょっぴり損をした気分。




教員生活最大の危機を白衣で乗り切る

 いつものように自転車で通勤。自転車置き場に止める直前になって、とんでもないことに気づいた。なっなんと、

ズボンのチャックが壊れていて、前が開いていた

チャック(注:zipperあるいはslide fastener、zip fastenerなどともいう)そのものが壊れてしまったため、しゃがんだり座ったりすると、自然に前が開いてしまうのであった。その日の朝、クリーニングに出していたズボンに取り替えたのだが、その直後には全く気づかなかった。この日は、朝1コマ目に講読の授業がある。いまさら家に戻って履き替える時間は無い。そこで、私が考えたのは、

白衣を着て授業をする

ということであった。幸い、腰をかがめなければチャックははずれないことが分かったので、白衣を着た状態で、直立不動で授業を進めた。白衣を着た授業はこれまで何度もやっているので「どうしたのですか?」と訊かれることもなかった。

この日の授業では、
  • 前回の小テストで、最高100点、最低6点であったこと
  • 小中学生の場合は学習進度の遅い子どもたちのために特別の補習をするべきであるが、大学生ではそんなことはしない。入学試験で合格した人たちばかりなのだから、点数が低いのは、能力ではなく、努力が足りないことに帰属させるべきだ。
  • 大学の授業では、1回90分の時間に対して180分の予習復習をすることが義務づけられている。全員、毎週180分はそのための時間を確保するとともに、点数の低い学生は、特に念入りに時間をかけること。
  • 「This kind of circular reasoning(この種の循環論的推論)」を「原因が繰り返しになるような種類」とか「この種の環状の理論は」などと訳すのは、勉強が足りない。
などを、まじめくさった顔で演説。幸い、腰をかがめなかったので、チャックは最後まで外れずに済んだ。白衣チャク用のおかげで、そういうこと気を遣う必要もなかった。よかったよかった。