じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] ヒコウキソウ。こちらの解説によれば、
ストライプヒコウキソウ  Christia vespertilionis
マメ科 非耐寒性多年草(または1年草) 原産地 中国南部〜インドシナ半島
となっていた。2週間ほど前に行きつけの花屋で購入。縞模様と葉の形が面白い。ハングライダーに似ているようにも見えるが、むしろ縞模様を虎に見立てて、甲子園球場で「タイガース草」として売り出せば大ヒットするに違いない。もっとも、そのためにはタイガースが優勝しなければ。何年先のことになるやら....





9月19日(木)

【ちょっと思ったこと】

マツムシ

 夕食後の散歩時、農学部農場で今年初めてマツムシの声を聞いた。一昨年までは文学部構内の草地でも鳴いていたのだが、建物新築や駐車場拡張のあとは数が減ってしまった。

 農場横の道では、アオマツムシやコオロギも盛んに鳴いていた。この農場周辺では、タヌキや蛇も出没する。まだまだ自然が残されているのがありがたい。




海外から見た小泉訪朝

 9/20の朝日新聞に「小泉訪朝 海外メディアどう伝えた」という記事があった。米欧や韓国では関心に差があり、論調も多様であったという。このほか、米の専門家の声も別記事で載せられていた。

 元駐韓国大使・ジェームス・リリー氏は「拉致された同胞の消息に衝撃を受けた日本人も多いだろう。しかし、北朝鮮はラングーン爆弾テロ事件で韓国の閣僚4人を殺し、大韓航空機を爆破、大勢の命を奪った。」と述べ、北朝鮮の残虐性を強調していた。

 また、韓国では、朝鮮戦争時に2万6000人、休戦後に486人が北朝鮮に拉致されているという。休戦後に拉致された人の大部分は拿捕された漁民だが、大韓航空機乗っ取り事件で北朝鮮に残されたままの12人も居る。

 自国民に直接関係のある問題を優先的に取り上げるのは当然であるとしても、2国間だけで決着をはかるべきではなかろう。




拉致問題と過去

 前にも書いたが、強制連行や関東大震災時の虐殺などを含めて日本人はもっと真摯にこの事実を受けとめ後世に正確に伝えていく必要があると思うが、そのことの代償という形で現政権を利するような経済協力を行うことは慎むべきであろう。

 拉致問題と過去の問題は、いずれも当事者を苦しめ時として命まで奪ったという残虐さにおいては同質であるが、その経緯や時代背景は本質的に異なっており、交換条件や攻撃の矛先をすり替えるための道具として使われるべきではない。それぞれを切り離し、独立した問題として本質を見極めるべきである。過去にこういうことがあったから拉致は免罪されるなどという主張がまかり通るようであれば、西アフリカの国は米国の白人を拉致して奴隷として使ってもよいというロジックだって成り立ってしまう。
【思ったこと】
_20919(木)[教育]学内研修会(後編)副専攻設置の意義

 9/13に行われた学内研修会の報告・感想の最終回。私の話題提供の後半では、副専攻設置の意義を強調した。これは私の

●最低基準を満たせば卒業という制度だけでは、質の高い教育は実現できない。大学は、学ぶ意欲がありそれなりの努力を惜しまない学生に対して、可能な限り学習機会を提供する責務がある。

という、行動分析の原理に基づいた持論でもある。

 現実問題として、すべての学生を同じレベルに達成させるのは不可能である。そこで、入学してきた学生には最低限、主専攻の最低基準をクリアさせる責務がある。それと同時に、余力のある学生に対しては多様なプラスαの教育機会を提供しようというのが、私が考える副専攻のメリットである。

 では具体的にどんな副専攻が考えられるのか。いくつか例を挙げると
  • 外国語関係の副専攻を充実
    必修単位数を一律に定めるよりも、意欲・能力のある学生を集めて徹底教育を行ったほうが効果あり。
  • 学部・学科を越えた副専攻履修
    総合大学の利点を活かす。特定の分野に偏らない広い視野を持った学際的な人材を育成するという積極的意義
  • 独立副専攻も。
    ニーズやスタッフに応じて、主専攻の一部科目ではない、総合的な副専攻を作る
 副専攻のようなものは自発的な動きを待っていては何年たっても実現しない。そこで、一例として….
  • 1教員あたりの学生・院生数が少ない教員組織は、主専攻のカリキュラム充実、もしくは副専攻設置案を学長に提出
  • それにも関わらず、主専攻および副専攻に学生・院生が集まらない状態が続いた時は、停年退職教員発生時にポストを学長に返却。
といった、かなり強硬な対策をとることも考えてよいと思う。痛み分け、棲み分けで自己の保身をはかろうとするような小講座的な考えは断固として排除していかなければならない。