じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

6月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

[今日の写真] ムラサキバレンギク。「パープルコーンフラワー」、「エキナケア」、「パープレア」などとも呼ばれる。ルドベキアやハルシャギクなど黄色系の花が多い時期に重宝だ。





6月25日(火)

【ちょっと思ったこと】

ノータックズボンとは何か

 学内で行われた研修会についてのアンケート結果がフィードバックされた。この研修会では私も講師をつとめている。いまや、なんでもかんでも評価される時代である。自分の講演内容がどのように受け止められたのかはひじょうに気になるところであった。

 結果は、「有意義でしたか?」という問いに「はい」が34名、「いいえ」は2名であった。100%には至らなかったが、まあまあ上出来であろう。但し、記述式の評価の中に、1つだけ意味不明の意見が寄せられていた。

ノータックズボンが気になった。

 ファッションに疎い私は「ノータック」という意味が分からない。報告のあった会議ではとりあえず分かったような顔をしてやり過ごし、家に戻ってから妻に「ノータックズボンって何だろう?」と訊いてみたところ、何でもタックの無いズボンということだが、私の一張羅には、ちゃんと折り目はついている。どうやら、お腹が太りすぎて、はいているズボンがはち切れそうになっていたことへの皮肉だったようだ。うーむ。講義内容のさらなる充実をめざすとともに、腹の脂肪を減らさなければ.....。




トーナメント制における順位の決め方

 サッカー・ワールドカップの準決勝の一部を観戦した。会場全体に響く「デー・ハン・ミン・グッ」コール空しく、韓国はドイツに0-1で敗れ、3位決定戦に出場することになった。韓国戦を観たのは今回が初めてだったが、日本選手より韓国選手のほうがよっぽど日本風に見えたのは、茶髪・金髪ブームに今ひとつ馴染めない昔人間の私だけだろうか。

 ところで、トーナメント制というのは、決勝で勝ったチームが1位(優勝)、負けたチームが2位、3位決定戦で勝ったチームが3位というように決められている。1999年6月23日の日記で考察したように、これらは数学的には欠陥のある決定方式だ。当日の日記で、重さの比較を例に挙げて、
例えば「準決勝」の段階で、A(100g)、B(90g)、C(50g)、D(40g)が残っていたとする。もし、AとB、CとDの間で計量(対戦)が行われたとすると、AとCが決勝に勝ち残ることになる。また、3位決定戦ではBとDが対戦する。その結果、Aが優勝するのは妥当であるとしても、銀メダルはC(50g)、銅メダルはB(90g)となるので、「銅メダルより銀メダルが強い」ことは必ずしも保証されない。
と書いてある通りだ。このほか、トーナメント式による順位決定は、最強者が2人(チーム)存在することや、強弱に3すくみ関係があることを前提としていない。強弱関係の客観的な測定法というよりも、「文句が出にくいように順位を割り当てる交渉法」と考えたほうがよいかもしれない。

 1999年6月23日の日記にも記したように、トーナメント制では、1位と3位は「最後は勝ちで締める」という点で共通性している。決勝で敗れると悔いが残るが、準決勝での敗退から立ち直り、最後を勝ちで締めて3位に輝くというのは大きな自信になるだろう。3位決定戦での韓国の活躍に期待したい。