じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 大学構内の園芸植物の中では最強の繁殖力を誇るハルシャギクが、駐車場北側の空き地を埋め尽くすようになった。





6月24日(月)

【ちょっと思ったこと】

ワンパターンな勧誘を続ける宗教団体

 今年は、大学構内での某宗教団体の勧誘が例年になく活発だ。しかしその手口は、昔からちっとも変わっていない。食堂入り口付近で、主として自転車を止めるために立ち止まる学生に、アンケートやサークル紹介などといって話しかける。二人組を原則とするが、目の届く範囲で別々に勧誘をしている場合もある。カラーコピーのようなパンフ折りたたんだ散らしを広げて、不自然に微笑みながらしつこくつきまとう。

 今日は朝から雨がずっと降り続いていたが、大事な?パンフが透明ケースに入れられてある他は特別の工夫があるわけではない。あまりにもワンパターンなので、ちょっと気をつけて見れば、何人が活動しているのかもすぐに分かる。マインドコントロールされていると、工夫をする力さえ失われてしまうのだろう。ま、教員側としては、そのほうが見分けやすくて助かるのだけれど...。

 それにしても、こんなワンパターンの勧誘に引っかかる学生が居るとは信じられないことだ。いくらアンケートやサークルの勧誘とか言われたって、こんな雨の中でそんなことに時間を費やすには何か裏があると思うのが当然であろう。しかも一度や二度では無いはず。住所や電話を聞き出そうとしているぐらいワカランもんかなあ。

 ま、考えようによっては、ああいう奴らを相手にせずきっぱりと断る習慣を身につけるということは、将来、悪徳商法などに騙されない訓練になるとも言える。とはいえ、勧誘をしている若者たち(←岡大の学生かどうか不明)もまた、マインドコントロールの犠牲者ではある。全く放置するわけにもいくまい。




香料ビジネスからホンモノ志向へ

 夕食時にNHKクローズアップ現代「食品の大量回収はなぜ起きたか〜検証・違法香料事件〜」を視た。番組紹介サイトにもあるように、今回、協和香料化学がアセトアルデヒドなど食品衛生法で認められていない5つの物質を使用していたことが明るみになり、それを使った食品メーカーが自主回収を行う事態となった背景が報じられたが、根源的な問題は、ダマシ食品を受け入れる消費者側にもあるように思った。

 元来、香料は、育てられた植物から抽出されるものが殆どであり、自然の恵みとして大切にされてきたものであった。それが今や、大部分は、試験管の中で合成されていく。しかも、その実体は、ニセモノを本物らしく見せかけるだけのもの。素材のおいしさを引き出すという本筋から外れている。その一因には、皮むきが面倒な果物を避けたり、安易に加工品ばかりに手を出す消費傾向があるのではないかと思う。

 この日記に何度か書いたが、小学校のうちから、収穫の喜びを味わう教育にもっと力をいれるべきだと思う。校庭には、菜園のほかその地域の気候に合わせて、柿、ミカン、りんご、桃、ブドウ、梨などを植える。農薬をできるだけ使わず、時には昆虫の観察も加えて子どもたちが育てる。プロが作るような美味しい果物はできないとしても、何かしら本物の味が分かるようになると思う。

 それと、コンビニでももっと生鮮品の量を増やすとか、八百屋さんの営業時間を遅くまでずらすなど、夜になってからもホンモノを手に入れられるような環境作りが必要ではないかと思う。