じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] マーガレット(写真左)とフランスギク(4/20撮影、写真右)。シャスターデージーを含めて三者の違いがなかなか分からなかったが、左写真のようにマーガレットは葉に深い切れ込みがあり、フランスギクはギザギザだけ。また、マーガレットが何度も花を咲かせるのに対して、フランスギクのほうは4〜6月(場所による)に一度だけという違いがある。フランスギクは繁殖力旺盛で放っておくと雑草化する勢い。こちらのサイトによれば、本来「マーガレット」はフランスギクのことを指していたが、日本ではモクシュンギクをマーガレットと呼ぶようになり、元々の「マーガレット」がフランスギクと呼ばれるようになったという。英語では、フランスギクのほうが「Oxeye daisy, またはmarguerite」、マーガレットのほうは「Paris daisyまたはmarguerite」となっていて、「パリのデージー」のほうがマーガレットというのだからますますややこしい。あと、ランダムハウス英語辞典では「Oxeye daisy」は「フランスギク:縁が黄色で,中心に白い花をつけるキク科の草.」と記されているが、「縁が白で中心に黄色い花」をつける花とするべきではないかと思う。 [今日の写真]





5月30日(木)

【ちょっと思ったこと】

研究室のドアの前にネコを捨てるとは何事だ!
[写真]  木曜日の昼前、私の研究室に、同僚の先生が生まれたばかりのネコを運んで来た。真夜中に私の研究室のドアの前で泣いているのを発見、とりあえず保護したのだという。まだ生まれたてで、へその緒がついており、時折ミルクを欲しがって泣いていた。

 それにしても何の因果で、私の研究室のドアの前にネコを捨てたのだろう。持ち込んだのは4人組の男であるという目撃証言が後から得られている(←今後の捜査に影響があるので、これ以上の情報は明かさない)。私が心理学動物実験室の管理をしていることは広く知られているが、ネコの実験などやったこともないし、飼育できる設備は全くない。前後の状況から見ると、偶然発見したというより、身近な場所で生まれたネコの扱いに困り、動物好きのように見える長谷川に事後処理を押しつけたというまことに無責任な行動であるように思えてならない。私は何事につけても、簡単には妥協しない人間だ。今回の事件は当然学部長に報告するし、犯人が自首するまで追及の手をゆるめないつもりだ。ネコの将来については下手に「何とかしてやろう」などと書くと、研究室が捨て猫の名所になりかねないので、ここには書かない。いずれにせよ、今後は、再発防止に向けて隠しカメラによる警備体制を強化する予定。
【思ったこと】
_20530(木)[心理]「女30代 結婚に揺れる」

 NHKクローズアップ現代「結婚したい、でも・・・〜急増30代未婚女性〜」を視た。「女30代 結婚に揺れる」というのは番組中に繰り返し貼られていた字幕。

 番組紹介サイト(近日中に放送記録に移動の見込み)にもあるように、30歳を過ぎても結婚しない女性が増えているという。そういう女性たちは、必ずしも独身を理想としているわけではない。仕事面で自己実現しつつ、結婚にも理想を求める。しかしそれに見合う男性が見つからないというのが実情だという。

 番組で紹介された、30代未婚男女の異性観が興味深かった。男性から見た30代女性は「自己主張が強い」、「享楽的」、「社交的」。いっぽう、女性から見た30代男性は「元気が無い」、「何を考えているか分からない」、「考え方が古い」。これじゃあ、まとまるものもまとまらない。30代男性が現実に適応し、ある意味で小市民的な安定生活を志向しているのが、30代未婚女性からは「夢を語れない」というマイナス評価につながる。かといって、年下のひ弱な男性を自分の手で男にしてやろうというほどの包容力も無いようだ。このほか、「自分より背の低い人は男とは感じない」という女性もいるようだ。

 番組では、30代未婚女性が増えた主たる原因を
バブル全盛期に学生だった彼女達は、「女の時代」ともてはやされ、キャリアも恋愛も趣味も欲しいものは全て手に入れ、結婚しない人生を謳歌してきた
と説明してきたが、本当にその通りかどうかはもう少し様子を見ないと分からない。もし、学生の頃にバブル全盛期であったことが原因であるというなら、1990年以降の失われた10年に学生だった20代後半の女性たちはさっさと結婚してしまうはずだ。それに反して、今後ますます晩婚化がすすみ未婚率が増えるということになれば、別の原因をさぐらなければいけない。それと、今回は、いずれも、トップレベルの活躍をしているキャリア女性ばかりが紹介されたが、いまの時代、転職を繰り返し失業状態になっている方も多いはずだ。いわゆる「パラサイトシングル」と呼ばれる人たちのすべてが同じ考えを持っているのかどうか、さらに調べてみる必要があるように思った。

 番組の中でスタジオゲストの 落合恵美子さん(国際日本文化研究センター助教授)が、30代未婚女性の悩みは、30代既婚女性の悩みと同根であるというこを言っておられた。「自分もイキイキ」、「家庭もイキイキ」と、両方をあきらめたくない人のうち、前者を優先させたのが30代未婚女性、後者を優先させ結婚退職して専業主婦になった30代既婚女性ということなのだろう。となれば、やはり、この2つの両立を保障するような社会システムの整備が求められることになる。でないと、「結婚したい」ことに悩む女性ばかりでなく「結婚した」ことに悩む女性が急増してしまうことになりかねない。

 番組ではまた、約1600人の30代未婚女性が、印刷本やインターネット上で日記を綴っていると紹介されていた。画面では「○○とんず・ダイアリー」という文字がちらっと目に入ったが、そういう人たち専用のサイトがあるのかどうかは確認できなかった。




 ところで、このクローズアップ現代のキャスターの国谷裕子さんは、どのような結婚観を持っておられるのだろうか。せっかくの機会だから、ご自身のライフスタイルからのコメントを出してほしかったと思う。番組公式サイトのプロフィール欄では、国谷さんは御年齢も、結婚されているかどうかも明らかにされていないが、ネット上で検索してみると、1957年のお生まれで、ご主人は大阪で弁護士をしておられるという情報があった。誰よりも「自分もイキイキ」、「家庭もイキイキ」を実現しておられる方ではないか。その貴重な生活体験が今回の番組に反映しなかったのはまことに残念であった。

5/31追記] 国谷さん関連の記事が毎日インタラクティブ・ひと(2001.11.7)にあり。