じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 24日の夕刻、西の空に鱗雲が見えた。何となく秋の空。





5月24日(金)

【ちょっと思ったこと】

事前キャンプの疑問

 サッカー・ワールドカップの開催をひかえ、カメルーンの選手団が真夜中3時すぎにキャンプ地に到着したとか、出雲市長が公費を使ってサイパンまでアイルランド選手団のお出迎えに行ったなど、いろいろ話題になっているが、そもそも、事前キャンプなるものは、そんなに重大なものなのだろうか。ワールドカップがあるたびに、主催国内のいろんな村で各国選手団を歓迎するためのセレモニーが行われているのだろうか。

 サッカーのことはよく分からないが、常識的に考えれば、本番の試合に勝つための最終調整をするのが事前キャンプなのだろう。であるならば、それぞれの選手団の都合に合わせて、選手団本位に日程や滞在場所を決めればよいことだ。長旅と時差ボケでくたびれている選手たちを真夜中にキャンプ地まで運び、その日の夜に親善試合などというのは、少々、ありがた迷惑な歓迎ではないだろうか。

 芸能タレントのように観客を集めて収益をあげる仕事をしているならば、多少無理をしてでもスケジュール通りにサービスを提供する義務があると思うが、事前キャンプもすでに興業化しているということだろうか。
【思ったこと】
_20524(金)[天文]50歳を待たずに「月の謎」1つ解決

 5月22日の「日記読み日記」で
月の謎と言えば、「なぜ裏側が見えないのか(自転周期と公転周期がピッタリなのか)」、および「なぜ、見かけの大きさは太陽とほとんど同じなのか」の2点に絞られる。
と書いたところ、 お互いを更新する掲示板でkay-jさんから、
月の自転周期と公転周期が一致しているのは別に謎でもなんでもなくて、潮汐力のためです。
月の自転が公転より速くなると地球の重力で引っ張られて遅くなり、自転が遅くなると今度は加速されるので、結果的に釣り合ってしまいます。
という情報をいただいた。さらに、解説サイトとしてこちらこちらを紹介していただいた。どうもありがとうございました。

 自称天文少年の私であるが、恥ずかしながら、この年になるまで、月の自転と公転周期が一致している理由を知らなかった。奇跡的な一致ではなく、相互作用のもとで必然的に生じた結果だったのね。




 それにしても、今回教えていただいた説明は、いつ頃、誰によって提唱され実証されたのだろう。ノーベル賞モノの発見だと思うのだが....。

 念のため、書棚から
  • 『天体と宇宙』(野尻抱影、偕成社・図説シリーズ6、1963年)
  • 『宇宙のすがた』(鈴木敬信、偕成社・目で見る学習百科、1962年)
という、かつての愛読書を引っ張り出してみたが、やはり理由は記されていなかった。その後も、学校では教わってた記憶はない。なぜこんな重要なことが教えられないのか、不思議でしようがない。

 余談だが、当時は、まだ月の裏側の様子が詳しく知られていなかった。旧ソ連が撮影した不鮮明なものが唯一の写真であった。それでも、上記の本には、すでに「月の表側だけになぜ海(=砂漠地帯)が多いのか」という考察が記されている。要するに、月の表側に海が多いのは、急激な温度変化によって岩の表面が砕けて砂漠化したため。では、なぜ表側に限るのかと言えば、ごく稀に、(地球から見て)月食が起こるからであるという。空気の無い世界では、陽の光が遮られることは想像もつかないほどの温度変化を引き起こすのだろう。その後、この説が実証されたのかどうかは確認できていないが、滅多に起こらない月食のせいで表側と裏側があんなにも違ってしまったとしたら、スゴイことだと思う。

 もう1つ、昨日の日記読みに書いたのだが、こちらのニュースには、「今回の発見により、太陽系の衛星の総数は101個に達した。内訳は、木星39個、土星30個、天王星20個、海王星の8個、火星2個、地球と冥王星が各1個である。」とある。天文界の知識の日々「更新」が求められるこの頃である。