じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 松の雄花。針葉樹の花というとスギやヒノキのような花粉症が問題にされているが、「マツ花粉症」とか「マツ花粉情報」というのはあまり聞かない。花粉の成分が違うためだろうか、花粉が重くて遠くまで飛ばないためだろうか、それとも単純に、植えられている松の数が少ないためだろうか、お互いを更新する掲示板などで情報をいただければ幸いです。





5月2日(木)

【ちょっと思ったこと】

北九州へ帰省

 子どもたちの下校を待って18時50分頃岡山発、途中宮島SAでラーメンを食べ、23時10分頃に妻の実家のある北九州に着いた。4連休の前日ということで混雑が心配されたものの、渋滞は全く無し。岡山から山口まで山陽道を経由したので道のりは最短の380.8kmであった。
【思ったこと】
_20502(木)[一般]憲法改正論議(前編)

 5/3の毎日新聞北九州版によると、北九州市立大の法学部教授が学生に実施した憲法改正についてのアンケートで
  • 改正賛成55%、反対39%
  • 9条改正反対75%
  • 首相公選制47%賛成、反対34%
  • 他に多かった改正項目としては、環境権、知る権利、国民投票や住民投票、衆参各院の権限や任期見直し
といった結果が得られたという。特定大学の受講生156人の回答ということなのでどの程度の一般性があるか心もとないが、若者の憲法観をある程度反映しているように思う。なお、同日の別記事には、毎日新聞が昨年9月に実施した世論調査の結果が引用されており、そこでは
  • 憲法改正賛成が47%、反対が14%
  • 「自衛のための戦力として自衛隊保持を明記すべきだ」47%、「現状維持」31%
となっている。

 憲法改正論議についてはこのWeb日記で何度か取り上げてきたが、憲法記念日ということでもあり、このさい「自衛」に関するわたしの考えをまとめておくことにしたい。
  • 「憲法改正に賛成か」という包括的な質問はナンセンス。
    「改正」の具体的項目が明確でないのに賛否を表明できるはずがない。どうしても包括的に問う必要があるならば「今の憲法を今後10年間変えないことに賛成か」というような具体性のある訊き方をすべきである。
  • 個人的には「自衛のための戦力」を明記する必要はあると思うが、そのためには「自衛」の意味について国民全員がもっと自覚を高める必要がある。
     自衛とは「自分の力で防ぐ」ということだ。そのためには、防災、防犯、防火活動と同様、平時よりミサイル攻撃や侵略に備えた訓練を国民総動員で行う必要があるし、場合によっては、20歳前後の若者全員に兵役義務を課すという必要も出てくるだろう。
     いまの世の中、「火事になれば消防車に消してもらう」、「泥棒は警察に捕まえてもらう」、「ゴミが出れば収集車に処分してもらう」というように国民はあまりにもお客様気分に馴れきっている。おそらく同じ発想で、「有事には自衛隊に守ってもらう」と考えている人が多いのではないかと思われるが、そんなことで自衛と言えるのだろうか。
     そういう意味でも、戦前生まれの方が御健在なうちに、若い世代はあらゆる戦争体験を学ぶべきである。それと、何も武器をとって戦うだけが自衛ではあるまい。「平和友好運動は左翼や宗教団体がやるもの」、「平和維持活動は自衛隊にお任せするもの」などという第三者的発想を改め、「国民全員は平和維持活動への参加義務がある」ぐらいの条文をつくらなければ、真に自衛権を明記したことにはならないと思う。