じぶん更新日記

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1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真]

洋梨の花。写真は4/8に撮影したもので4/13時点では殆ど散ってしまった。桜に比べると花弁が離れており、雄しべの先が黒いのが特徴。

4月13日（土）
【ちょっと思ったこと】「虎の尾」人気の理由　妻をボランティア活動先に送った後、久しぶりに花屋に寄ってみた。少し早すぎるとは思ったが、ミニトマト、ピーマン、ナス（今年は白ナス）などの野菜の苗、大学の空き地に植えるためのミモザ苗、ポーチュラカ、格安の観葉植物、処分品の洋蘭などを8000円近く買い込んだ。　そんななか、店の一角に大量の虎の尾（サンセベリア）の鉢植えがあり、おやっ？と思う。しかも、葉っぱが2本ほどついているだけの小鉢に980円もの値段がついているのだ。そういれば、少し前に妻から「あなた、研究室にサンセベリアの鉢置いてない？」などと聞かれたことがあった。改めてそのわけを尋ねてみると、某健康番組で「虎の尾は室内の空気浄化によい」というような情報が流されたためであることが分かった。　私が育てていたのは3年以上前、同じ店で処分品100円で買ってきたものだ。暖かい研究室に置いていたため、いまでは株分けして3鉢分に増えている。あまり増えると置き場所が無くなるので、栄養の無い砂で盆栽風に育てていたのだが、こんなブームになるんだったら、液肥をいっぱい与えてどんどん増やしていけばよかった。この「虎の尾」、阪神タイガースが勝ち続けるとさらに人気が出るだろうが、そんなにうまくいくかどうか.....。アポロ月面着陸はヤラセか　夕食時に「緊急指令!!これマジ!!」のうちの「エイリアンのマル秘映像」と「アポロ月面着陸はヤラセか!?」部分を視た。どうせこんなもの視聴率稼ぎの眉唾モノやろと思っていたが、アポロ疑惑のほうは月面に星条旗を立てる時、あたかも風が吹いているかのように、はためいた移動車の巻き上げる砂埃の高さが重力1/6にしては低すぎる宇宙服を着た飛行士の動きが、ワイヤでつり下げられているように見える飛行士が落とした物が重力1/6にしては早く落ちすぎる遠景の山との間にジオラマ風の線が入っている岩の陰が並行でなく、屋内セットのライトで照らされているように見える写っている石に、屋内のセットで中央に配置する時につけられる「C」の文字が見えるなど、なるほどと思わせるような証拠が挙げられていてなかなか面白かった。　アポロの後に行われた火星の無人探査、スペースシャトル、国際ステーション建設などの技術水準を考えると、米国がわざわざヤラセをしてまでニセの着陸映像を中継しなければならない理由は無いようにも思えるが、ある種の思考実験として、もしあれがヤラセだったら映像のどんなところに矛盾が起こるだろうかをいろいろと考えてみることは、教育的にも意義があるように思える。そう言えば、今年のセンター試験「総合理科」では、マンガ「ドラえもん」に出てくる「スモールライト」と「どこでもドア」が本当にあったらどんな現象が起こるだろうかというような問題が出題されていた。映像だけが唯一の着陸の証拠だったと仮定して、物の動きや景色の見え方をあれこれと考察することはよい訓練になると思う。　ところで、「アポロのヤラセ疑惑」に比べて、「エイリアンのマル秘映像」があまりにもウソっぽいのはなぜだろうか。それは、アポロのヤラセ疑惑→事実として広く受け入れられていることに対して反証することが目的。エイリアンのマル秘映像→エイリアンは存在しないという作業仮説のもとで、エイリアンが実は存在していたという証拠を積み重ね、体系的に主張する。 1.のほうは、決定的な反例を1つ挙げれば事実は覆される。10個の反例のうち1つでももっともらしいものがあれば、視聴者は、なるほどと思ってしまうのだ。いっぽう2.のほうは、多数の証拠が十分に揃わないと信憑性が出てこない。ああいうものは精密に作られた人形だろうという反論に対して、エイリアン主張者は100％の実証責任を負っているのである。　アポロもエイリアンも視聴率を上げるには効果的な話題だが、反証か、帰無仮説の棄却かという点で、ロジックの立て方は根本的に違うという点に留意する必要があると思った。