じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 富士山の見える霊園で墓参り(写真左)。右は、今回の富士山づくし旅行で最後に眺めた本栖湖からの富士山。 [今日の写真]





4月5日(金)

【ちょっと思ったこと】

富士山づくしの一日/sustainableな観光地と飽きられる観光地

 仙石原の宿舎を出てから、富士山を反時計回りに半周し、甲府、信州方面に移動した。今回ほど富士山見物に徹した旅行は初めて。併せて、これほど澄んだ空のもとで丸2日にわたり最高条件の富士山を眺められたのも初めて。参加者はみな、日頃の行いがよかったからだという点では意見が一致したが、誰の心がけによるものかについては銘々バラバラであった。
  • 4/4とは逆回りで箱根スカイラインを通り湖尻〜長尾峠〜御殿場
  • 富士山の見える霊園で墓参り
  • 山中湖北側の湖岸から富士山を眺める
  • 忍野八海を見物、昼食
  • スバルラインが開通していることがわかったので、5合目まで登る。これは予定外でラッキーだった。
  • 鳴沢氷穴と富岳風穴を見物
  • 本栖湖対岸から最後の富士山見物
  • 精進湖を半周して甲府南ICへ
 ディズニー関連施設やUSJなどの集客力が注目を集めているが、観光資源としてはやはり富士山が日本一ではないかと思う。富士山に登る人自体はたいした数ではあるまいが、その周辺、あるいはかなり離れた場所でも、富士山が眺められるというだけで観光地ができる可能性がある。水資源などを含めた経済効果はどのくらいになるのだろうか。

 富士山関連の観光地の中にも、持続可能型のものと、すぐ飽きられそうな、目先の新しさだけで集客をはかるタイプのものがあるように思った。自然との調和を大切にし、景観に配慮した観光地は今後も栄えるだろう。テーマパーク型のものはいずれ飽きられる。この地には似つかわしくないように思えた。

 今回立ち寄った中でちょっとがっかりしたのが忍野八海であった。観光客はおそらくこういう景観を期待して訪れたのではないかと思う。しかし、実際の湧水は土産物屋に囲まれた中にあった。土産物店の中を通らないと見物できない湧水池もあった。無料駐車場が各所にあったが、これは「土産を買えば無料、買わなければ有料」という意味だ。

 観光客は土産物を買うためにわざわざこの地を訪れるわけではない。観光収入で生計をたてている以上やむを得ない面もあるだろうが、肝心の景観を台無しにしてしまったのでは人を集めることができない。柴又帝釈天のようにお寺と門前町が一帯となって発展している観光地、あるいは妻籠のように街並みそのものが景観となっている観光地ならともかく、ここ忍野に限っては、まずは富士山と湧水池全体の景観を確保し、湧水池から少し離れた場所に大駐車場と土産物店街を作れば、結果的に何倍もの観光客を呼び込めるのではないかと思う。ま、よけいなお節介かもしれないが、いずれそうせざるをえない時期がくるだろう。




旅行中は仕事がはかどらない

 旅行中は宿舎での滞在時間をできるだけ長く確保し、紀要論文のまとめや某学会誌の査読の仕事をやり終えようと思っていたのだが、なかなか思うようにはいかない。4/4は16時前には宿舎に到着。義母、妻、娘の親子三代が周辺の見物に出歩いている最中に仕事を片づける予定であったが、温泉に入ったり息子と卓球で遊んでいるうちに夕食の時間になってしまった。もっとも、息子と遊ぶ機会など滅多にないので、仕事以上に優先すべき貴重な時間であったかもしれない。4/5は運転でくたびれる。短いWeb日記を書くのが精一杯。