じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
今年は女性の比率が多く、華やかな卒業式となった。右は長谷川ゼミ卒業生6名。それにしても、今年は桜の開花が早い。 |
【ちょっと思ったこと】
行政文書としての卒論とWeb化 3月25日は卒業式、修士課程の修了式が行われた。心理学の講座では、従来、1月末に提出された卒論原本を試問終了時に本人に返却。加筆修正したものを再提出させて、製本、保管することとしていた。また、私のゼミでは、これと別に、希望者のみ卒論のWeb公開を行ってきた。 しかし、昨年あたりから、行政文書の保管、および情報公開における個人情報の扱いが厳密化され、一部、扱いを変えざるをえなくなってきた。 一般的な扱いについて私が理解しているのは次の通りだ。
いっぽう、卒論のWeb化については、あくまで執筆者本人の希望を尊重することになるが、次のような理由で今後も推進していきたいと考えている。
やはり将来的には全国の大学の卒論を一括管理するようなデータベースの構築が望まれる。 中1放置死で懲役6年は軽すぎる 各種報道によれば、昨年7月に起こった中1少女放置死事件で、監禁致死などの罪に問われた元中学教諭、福本謙被告(35)に対する判決公判が25日、神戸地裁で行われ、森岡裁判長は、懲役12年の求刑に対して半分の6年を言い渡した。 報道された範囲の情報によれば、懲役が求刑の半分になった理由には
出会い系サイトで知り合っただけで見ず知らずの男性の誘いに応じてノコノコと出かけていくことについては他の事件でも被害者の自己責任を問う声が出ていたことは確かだが、このケースの被害者はなんと言っても中学の1年生である。まずは、被害者がどのような家庭環境のもとで援助交際に至ったのかを考慮すべきであろう。 また、援助交際が悪いことであるとしても、だからといって、催涙スプレーや手錠をかけられ連れ去られるということが必然であるとは言えない。倫理的問題を別にするならば、「いかなる危険が存在しているかもしれない所に自ら身を投じる」のは、海外でのボランティア活動参加でも同程度以上のリスクがある。 3.も、奇妙な後付け論理であって、催涙スプレーや手錠をかけられた極限状態にあって「いつ逃げれば最適か」などと理性的な判断などできるはずがない。まして中1であるならば、発作的に走行中の車から飛び降りることだってありうる。 とにかく、ある個人の自由を束縛し、思いのままに支配できる状況を作り出している加害者は、予見できようとできまいと、被害者に発生したいかなるアクシデントに対しても全責任を負わなければならないと思う。被害者が特異体質でショック死しても、交通事故で移送中の車が大破して死亡させたとしても、割引原理は通用しない。そのようなアクシデントは、元の犯罪が無ければ決して起こりえなかったからである。 |