じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] テレビの横のデンファレを撮影しようとしたところ、ちょうど、テレビ画面のほうに地球の映像が映し出されていた。試しに撮ってみたのがこんな映像。洋蘭の宇宙ステーションのようにも見える。





1月25日(金)

【ちょっと思ったこと】

月をいちばん高く感じる季節は何月か?

 毎日夕食後に散歩をしているが、1/24、1/25と、ほぼ天頂付近に丸みをおびた半月が見えた。月というのはあんなに高いところに見えるものか驚くほどであった。

 ところで、一年中で月が一番高く感じるは何時だろうか。月は約1カ月の周期で地球の周りを回っており、また地軸が傾いていることから、約1カ月に一度は、どこかでいちばん北に片寄る位置に来る。とはいえ、太陽の近くにある三日月形の時は昼間でないと天頂にはのぼらない。また、満月は真夜中にならないと南中しないので、月が高くなった頃には寝てしまう。

 では夜9時頃に見かけの高度(仰角)が一番高くなるのはいつか? 上弦の月がいちばん高く上がる(=南中)のは午後6時頃、満月の場合は真夜中であるから、上弦の月と満月のあいだちょうど月齢11〜1が2前後の頃となるはずだ。

 また、月は太陽と同じく、季節や月齢により、北や南に片寄る。上弦の月は、太陽より90度東側にあるので、90/360つまり1年の1/4である3カ月後の太陽の高さと同じになる。ということは、夏至よりも3カ月前の春分の日の頃がいちばん北に片寄るはずだ。また、満月がいちばん北に片寄るのは冬至の頃である。このことから判断して、上弦と満月の間の月は、冬至から春分の日のあいだ、つまり1月〜2月の頃に最も高く見えることになる。

 念のため天文年鑑で月の赤緯が最北となる日を調べたところ、1月が27日で月齢13.9(夜21時時点)、2月は23日で月齢11.2となっていた。

 それでは惑星はどうだろう? 地球の公転面と惑星の公転面はほぼ同じなので、上記と同じ考え方をすれば、北半球にある日本では、1〜2月に南中する位置にある時がいちばん高く見えるはずである(双子座の近くに見える時と考えてもよい)。

 ちょうど今、そのあたりに土星や木星がある。特に29年で公転している土星が北半球でこれほど高い位置に見られるのはあと1〜2年のこと。少なくとも私の生涯では二度とやってこないだろうし、土星と木星をすぐ近くに見られる機会も二度とない。

 余談だが、25日の1時すぎに土星食があったのに、うっかり忘れていた。27日未明には、今度は木星食が見られるというが月没間近で見えにくいとのことだ。



三セク・スキー場も赤字

 一日前のローカルニュースによれば、岡山県北にある恩原スキー場が第三セクターを解散し、上斎原村に譲渡することを決めたという。ピークには22万3000人もあったスキー客も2000年には8万6000人に落ち込む。累積の赤字額が増え、やむなく解散になったようだ。

 そう言えば、この4〜5年、スキー場に行った記憶がない。ある程度上達してしまうと、選手でも目ざさない限り、同じ場所を何度も滑ることに飽きてしまうというところがある。恩原スキー場の場合はこれに加えて、道路事情の悪さがあった。蒜山や大山に比べると、高速道路からのアプローチが長く、しかも厳冬期にはチェーンをつけないと駐車場にたどり着けない。広大なゲレンデがあるわりには、大山(大山国際の最高点から第9リフト下までのコース)や花見山(ホワイトロングコース2500m)のようなロングコースが無い。加えて、比較的積雪が少なく、滑れる期間がきわめて短い。今年はめずらしく正月に雪が積もったものの、その後、暖かい日が続いたために自然に積もった雪は消えてしまった。ベストの状態にあるのは、1月中旬から2月おそらく3〜4週間以内ではなかろうか。

 レジャーが多様化し、しかも、わざわざ寒い所まで行って、くたびれることをしたがるという人はますます減っていくかもしれない。若者に人気のスノーボードは一時的に人気を呼んでも、その分、家族スキーヤーに迷惑がられることになり、次のスキー世代が育たなくなる。また、ゲレンデの工夫とともに、ソリやかまくらやクロスカントリースキーなど、多様な体験コースを作ることも必要かと思う。

 ちょうど1/26は、恒例の氷紋祭りが開かれるというが、ゲレンデ情報によれば1/25の積雪は30cm、しかも午後から雨になるという。泣きっ面に蜂にならければよいが。