じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 農学部農場の大根畑。収穫もほぼ終わりに近づいてきた。右は昨年10月27日撮影のもの。 [今日の写真]





1月14日(月)

【ちょっと思ったこと】


上村愛子選手

 朝、NHKのスポーツコーナーに、冬季オリンピック・モーグルに出場予定の上村愛子選手が出演されていた。あの種の競技は、見た目には技の難易度を競うように見えるが、実際は、すでに身につけている技を本番でいかに確実に披露できるのか、つまり、訓練の最大の課題は、確実性を磨くことにあるように思えた。このあたりは受験勉強と一緒かなあ。

 それにしても上村選手の金髪の染め具合はなかなか見事だ。コーチも西洋人である。金メダル獲得のインタビューが実現した時には、日本人の髪の色っていろいろあるんだなあと思われるに違いない。



小泉今日子さん

 夕食時にNHKの“地球・ふしぎ大自然スペシャル 「生きもの大移動」”の最初の部分を視た。意外だったのは、進行役の小泉今日子さんが、私が知っている歌手の小泉さんと別人のように見えたこと。といっても私は1980年代の小泉さんしか知らないので、それだけ歳月が流れたということか。

 余談だが、小泉今日子さんの名前を聞くたびにいつも思い出す動物がある。私の世代なら、あああれかと思うだろう。答えが分からない方はこちらをどうぞ。ファンの方、ごめんなさい。




息子がTVゲームに熱中する理由

 連休中、息子は朝から晩までRPG型のTVゲームばかりやっている。2学期に父親を凌ぐ好成績をとったことでもあるし、ここらでゆとりをもつのもよかろうと思っていたところ、本人の口からは意外な答えが返ってきた。なんでも息子の人生計画によれば、TVゲームは高校2年になったらすっかり止める。そのためには今のうちに、おもだったゲームをすべてクリアしておく必要があるので頑張っているとのことだ。しかしそんなにアッサリとけじめをつけられるものだろうか。

【思ったこと】
_20114(火)[一般]「礼」は宗教か

 1/14の朝日新聞によると、柔道女子の全米大会で15回の優勝経験をもつレイラニ・アキヤマ選手(14)が「試合のたびに「礼」を強制され、宗教の自由を侵害された」として米柔道協会などを訴えていた裁判で、米連邦裁は「柔道の礼は宗教儀式ではない」として訴えを棄却する判決を言い渡したという。
  • 柔道は常に神道の影響下にある
  • 畳も道場も神聖視される
  • 日本の柔道家の肖像や無人の畳に向かって礼を強制されるのは耐え難い苦痛
というのが訴えの概要らしい。「礼」自体が宗教行為と受けとめられたのか、それとも「礼」の対象が信仰の自由に抵触すると考えられたのかは記事だけでは判断できなかったが、我々がふだん、当たり前のように行っている礼の意味が問われたという点ではまことに興味深い。

 もっとも我々日本人自身、あまり深く考えずに「礼モドキ」をやっているところがある。
  • 通りすがりのお辞儀などは、相手に敬意を示すというよりも、「あなたを知っています。敵意はありません。あなたを無視しません」というノンバーバルな表現のようなもので、人間以外の動物でも見られる「シッポを下げる」とか「視線をそらす」などと大して変わらないようにも思われる。最近は、全学の委員長を仰せつかっているせいか、大学構内では見知らぬ方からお辞儀をされることが多くなった。こちらも、毎日50回くらいはお辞儀しているのではないかと思う。
  • 成人式や卒業式の時などに一同が一斉に行う「礼」にはもうちょっと違う意味があると思うのだが、小学校以来一度もその意味を教わったことは無かった。前期に担当している某看護学校では、今どきめずらしく授業の始まりと終わりに礼をすることになっている。けじめをつけるのには効果的だと思う。
  • 初詣の時に柏手を打ってから手を合わせるのも「礼」の1つかと思うが、成田山や柴又・帝釈天のような仏教のお寺で柏手を打つ人がいるのは私には奇妙に思える。
  • 外国の首脳どうしが対面した時には、抱擁し時には頬に接吻をする場合があるが、もともと日本人にはそのような習慣はなく、私にはホモセクシュアルな交渉のように見えてしまう。日本の首脳が外国を訪問した時は相手国の風習に合わせればよいのだが、外国の要人が日本を訪れたときまで抱擁するのは少々サービス過剰だろう。握手も不要。そのかわりちゃんとお辞儀すればよいと思ってみたりする。
   最初の話題に戻るが、訴えを起こしたレイラニさんとその兄のジェームズ君の母親は仏教を教えてきたというが、仏教にはもともと「礼」の習慣は無かったのだろうか。もっとも、その前に、「お辞儀」という動作と「礼」の本来の意味をちゃんと区別しておく必要があるだろうが。

 余談だが、「全米大会ですでに15回の優勝経験があり」という記述でふと思ったのだが、米国ではそんなに頻繁に全国大会をやっているのだろうか。もし毎年1回しか大会が無いとすると、いま14歳のレイラニ選手は、マイナス1歳のときからずっと優勝を続けていることになる。